スティリアGP初日にNTS陣営が着実な前進 エガターが18番手タイム、ベンスナイダーは27番手

第6戦スティリアGPが始まりました。戦いの舞台は、第5戦と同じレッドブルリンクサーキットでの開催です。初日の金曜日は午前にフリープラクティス(FP)1回目、午後にFP2がそれぞれ40分ずつのセッションとして行われ、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダー選手とドミニク・エガター選手が確実な前進を果たしました。

同一サーキットでの2連戦とあって、激戦のMoto2クラスは先週よりもさらに全体のタイム差が詰まっています。エガターはFP1で1分29秒528を記録。これが今日のベストタイムになり、初日総合18番手となりました。ベンスナイダーも同様に、午前の走行で1分29秒956をマーク。総合28番手につけています。

今日の走行では、ほとんどの選手が午後のFP2でタイムを更新せず、一日の走行を終えた総合タイムでもFP1がベストタイムとして記録される傾向になりました。午後は温度条件が上昇して暑くなったため、全体的にこのコンディションに苦戦していることのあらわれ、といってもいいでしょう。

NTS陣営の両選手は、今日の走行で先週土曜の予選タイムを更新しました。トップタイムを記録した選手からの差を見ても、エガターは0.795秒、ベンスナイダーは1.223秒、と前回よりも差を詰めることに成功しています。また、24選手がトップから1秒以内のタイム差にひしめいているという事実も、今回の激しい争いをよくあらわしています。明日は、現地時間午前10時55分(日本時間午後5時55分)にFP3がスタートします。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(FP1-27番手 FP2-28番手 総合27番手)
「まだ望むところまでは到達していないけれども、バイクは今朝の走り出しから先週よりもいい状態だったよ。今週は前回のレースウィークからセットアップを変えていて、今はそれに馴染んでいる最中なので、一発タイムを出すところまではまだできていないんだ。トップからはまだ離れているけれども、タイム差を詰めることができたのはいいことだと思う。午後は温度条件が上昇してタイムを更新できなかったけれども、明日に向けていい方向性を見つけたので、さらに集中して走り込むつもりだ」

ドミニク・エガーター選手(ゼッケン77)

(FP1-18番手 FP2-21番手 総合18番手)
「今日はいい走り出しになった。チームが頑張ってくれたおかげでいい方向がみつかり、バイクのフィーリングもかなりいい状態なんだ。今日のセッションでは、先週の予選よりいいタイムを発揮できたこともポジティブだね。明日の予選もこの調子で頑張るよ。明日のパフォーマンスは天候次第の側面もあるけど、Q2(上位14台の選手たちの予選グループ)に進出できるように全力でがんばるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)