18歳の新鋭、ピオトル・ビェシェキルスキ(ゼッケン74)がNTS RW Racing GPから参戦決定
NTS RW Racing GPは、体調不良に苦しむジェスコ・ラフィンの代役として、18歳のポーランド人選手ピオトル・ビェシェキルスキの起用を決定しました。ビェシェキルスキは、今週末にミザノワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリで開催されるエミリアロマーニャGPに参戦をします。
ビェシエキルスキは現在、FIM CEV Moto2欧州選手権に参戦中で、ランキング6位につけている期待の新星です。2015年、13歳のときにポーランド選手権のMoto3クラスへ参戦を開始し、翌年の2016年にはチャンピオンを獲得しました。16歳になった2018年にはスペインのオープン600チャンピオンシップで総合3位を獲得し、FIM CEV Moto2欧州選手権へ最年少ライダーとしてデビューを果たしました。
「我々チームはいつも、若くて才能があり、しかも大きな可能性を秘めた選手を探し求めています。ピオトルは、そのすべての条件を備えた選手といえるでしょう。欧州選手権のMoto2クラスで、いままさにぐんぐん成長している若手有望株のライダーなのです」NTS RW Racig GPのチームマネージャー、ヤルノ・ヤンセンは、大きな期待を込めてそう語ります。
「さらに言えば、我々は世界選手権に参戦していない選手を探し求めていました。というのも、たとえばMotoEクラスに参戦する選手を代役に起用した場合、たとえば先週や今週末のようにMotoEが併催される場合には、Moto2とレーススケジュールがバッティングしてしまうからです。他方でピオトルにとっては、しかも一度も走ったことのないサーキットを世界のトップ選手と競いながら走行することになります。
つまり、今回の参戦はまだ経験の浅い彼には非常に難易度が高いのですが、それは我々も充分に認識をしています。したがって、今週末の目標は、まず世界選手権という場に慣れてもらうこと、そしてNTSのバイクと我々チームに馴染んでもらい、我々とピオトルがお互いに理解を深め合うことを目指していきたいと思います」
ピオトル・ビェシェキルスキ選手コメント
「世界選手権に参戦するチームが僕に声をかけてくださったことを、とても光栄に感じています。一生懸命に欧州選手権のMoto2クラスでがんばってきた甲斐があって、グランプリにデビューするという夢が叶うことになりました。ロードレースに参戦してわずか5年でここに到達できたのは、いつも僕を支えてくれているたくさんの方々の努力のおかげです。」
「ものすごく楽しみなのですが、難易度が非常に高いこともわかっています。今週末のレースは、他の選手たちにとっては、同一会場の連戦でシーズン中の一戦にすぎないのでしょう。しかし、僕には初体験のコースで、しかも初めて乗るバイクのレース、というなにもかもが初めて尽くしの経験です。勉強することがとてもたくさんあるので、レースというよりも、まずはテストをするくらいのつもりで臨みたいと思っています。」
「また、ジェスコ・ラフィン選手の一刻も早い回復を祈っています。欧州選手権で2回もチャンピオンを獲得したライダーの代役として参戦するのはとてもハードルが高いのですが、いつもと同じように全力で挑みます。今週末のレースウィークは、やるべきことがたくさんあります。走行データをたくさん収集しながら、ライダーとしても学習を進め、しっかりと前進を果たしたいです」