NTS RW Racing GPとベルギー人のバリー・バルタス選手は、2021年と2022年の2シーズンをMoto2クラスから参戦することで合意し、契約を締結しました。現在16歳のバルタス選手は、今シーズンはFIM Moto3世選手権グランプリに参戦しています。

オランダに拠点を置くNTS RW Racing GPのチームマネージャー、ヤルノ・ヤンセンは、「バリー・バルタス選手およびマネージメントグループのゼロス(ZELOS)と2年契約で合意に達することができて、我々はとても喜ばしく思っています」との第一声を発表しました。

バルタス選手は、今年7月のスペインGPでMoto3クラスのフル参戦デビューを飾りました。過去には、レッドブルルーキーズカップで2回の表彰台を獲得しました。また、FIM CEV Moto3ジュニアチャンピオンシップでは優勝を1回、2位を3回獲得しています。さらに、ヨーロピアンタレントカップでも優勝を経験、表彰台には何度も登壇しました。

「16歳という年齢がまだ若いのは事実ですが、この経歴にもあるとおり、すでに充分なレース経験の持ち主といえるでしょう」と、NTS RW Racing GPのチームマネージャーであるヤンセンは期待を述べています。

「たった1年のMoto3経験でMoto2へステップアップするのは、たしかに早い昇格かもしれません。しかし、ライダーとして、人間として大きな成長を遂げている今の時期にひとつ上のクラスへあがるのは、タイミングとしてはじつに適切です。我々とバリーのマネージメントチームであるゼロスは、過去にもすでに協業したことがあり、良好な関係を作り上げてきました。バリーは今がまさに伸び盛りの選手である、ということが我々の一致した見解で、じっさいに今季のレースで彼はポイント圏内でのバトルを繰り広げています。」

「Moto2クラスでは、さらに大きな成長を見せてくれることでしょう。我々チームとNTS、そしてバリーが2年契約の合意に達したことにより、我々三者の将来に対する展望は非常に明るいものになりました。我々とともに戦うMoto2初年度から、バリーはたくさんの事柄を吸収し、才能を開花させてくれることでしょう」バルタス選手のマネージメントを統括するゼロスの責任者フレディ・タシェニーは、今回の契約締結に関して以下のように述べました。

「我々の希望は、バリーの才能と体格により相応しいMoto2クラスへ、できるだけ早く昇格させることでした。年来にわたり良好な関係を作り上げてきたNTS RW Racing GPと、今回の2年契約合意に達することができたことを、非常にうれしく思っています。激戦のMoto2クラスに参戦することで、バリーは学習を重ね、必ずや大きく成長してくれることでしょう。」

「来年のMoto2クラスでは、彼はおそらく最年少ライダーのひとりになるでしょう。したがって、才能を全開させるまでじっくりと長い目で見ることが大切だと考えています。RW Racing GPという経験豊富なチームにバリーが参加できることを、我々は心より喜んでいます。チームオーナーのローロフ・ワニンゲさん、チームマネージャーのヤルノ・ヤンセンさん、そして、チームを支える株式会社NTSの生田目將弘社長以下、戦闘力の高いマシンづくりに注力してくださっているスタッフの皆様に対し、バリーを温かく迎えてくださることを心より御礼申し上げます」

バリー・バルタスはベルギー、リエージュのワレ=ルベック生まれ。モータースポーツで多くの才能を輩出してきたナショナルチーム・ブラックナイツに所属し、実力を磨いてきました。今回のMoto2クラス昇格に際し、喜びを隠せないことはいうまでもありません。

「こんなに早くMoto2にステップアップできるとは思っていなかったので、正直なところ、とても驚いています。フレディ・タシェニーとゼロスのおかげで、NTS RW Racing GPから参戦できるようになったことは、ほんとうに感謝の気持ちでいっぱいです。また、僕の能力を信じてくださったNTS RWRacing GPの皆さんにも感謝しています。これから学んでいかなければならないことはとてもたくさんありますが、すこしでも早く成長し、皆さんの期待に全力で応えることのできるライダーになるつもりです。僕をずっと支えてくれる家族、そして、スポンサーとパートナーの皆様にも深く御礼を申し上げます。がんばります!!」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)