11番グリッドスタートのアレックス・マルケスは、周回ごとに順位を上げて2位で完走。前回のように雨という得意な条件が揃ったわけではなく、ドライコンディションで追い上げてのレース展開となり、前回の表彰台がまぐれでは無いことを証明した。ミサノ2戦目からミサノテストの間に投入されたパーツで、バイクのフロントエンドのフィーリングが大きく改善しているようだ。
終盤のタイヤマネジメントには自信があった
アレックス・マルケス
「この表彰台は誇らしいですね。今まで自分のポテンシャル発揮出来ないでいたんです。今回に関してはペースも何も考えずに走行していました。序盤は激しくプッシュして順位を回復出来ましたね。」
「バイクのフィーリングは非常に良くて、レース終盤のリアタイヤのマネジメントに関しては、今回ベストライダーの1人だと思っていたんです。残り2周の時点、そして最終ラップでミスをしました。これでアレックス・リンスを逃してしまいました。ただ、ドライで表彰台を獲得出来たのは嬉しいですね。」
「今日はマーべリック・ビニャーレスが苦戦している時点で、自分にも優勝の可能性がありそうだと思っていました。それで最後までとにかくプッシュしてみようと思って走行しました。」
「ジョアン・ミルはブレーキングが非常に深いので抜くのには苦戦しましたね。今日に関しては2位で十分とは思いませんでした。リンスはスマートにタイヤを温存していましたが、なんとかして優勝したかったですね。」
「現時点でバイクのフィーリングは良いですし、リズムもいいです。リア、フロント共に安心感があります。タイヤに関してはフロントの左側がかなり摩耗してしまったものの、悪くはありませんでした。この先のバレンシア、ポルティマオもスピードを発揮出来るでしょうし、まだ改善出来る余地があります。」
フロントエンドのフィーリングが改善し、旋回性も上がった
「バイクに関してはミサノの2戦目からミサノテストの中で投入した新しいパーツが良かったですね。これでフロントエンドのフィーリングが改善して旋回性も向上しました。さらにグリップもしっかりと感じられるようになってきたんです。」
「ホンダはそもそもリラックスして走るとタイムがガクッと落ちるバイクなんです。ライバルが0.1秒単位でスピードが落ちるところ、ホンダの場合リラックスして走ると1秒くらい簡単にタイムが落ちてしまいます。」
「ただ、こういったマシンの正確を徐々に楽しめるようになってきましたし、バイクをコントロール出来るようになってきています。フロントエンドのフィーリングについても理解出来ていると思います。」
「今回はドライで獲得した表彰台で、多くの選手が転倒したことで得たラッキーな表彰台でもありません。良い仕事が出来ていると思いますし改善を続けたいと思います。」
「とは言え、毎週末表彰台を獲得することがゴールでもありませんし、自分の実際の実力だとも思いません。今はトップ8をコンスタントに獲得することが重要だと感じています。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)