最終戦ポルトガルGPにエガターが復帰 ベンスナイダーとともに着実なスタートを切る
2020年シーズンを締めくくる第15戦ポルトガルGPが、ポルティマオサーキットで始まりました。前戦まで代役参戦で健闘を続けたピオトル・ビェシェキルスキに代わり、今大会ではドミニク・エガターがNTSのマシンで戦います。
金曜初日の走行は、午前のフリープラクティス(FP)1回目と午後のFP2を行って、ベンスナイダーが17番手、エガターは18番手。両選手そろって、トップ15に肉迫する走りを続けました。当地でのMoto2世界選手権開催は今回が初めてのため、金曜のセッションは午前午後とも、通常よりも長めの55分間で行われました。エガターはこの時間を有効に活用し、積極的に走り込みを続けてコースへの順応に取り組みました。一方、ベンスナイダーはレッドブルルーキーズカップ時代にこのサーキットで走行しています。その経験を活かし、午前のFP1では12番手につけました。
午後のFP2では、両選手とも午前のセッションタイムで得たことがらを深めて、タイムを更新しました。エガターはFP2のセッション中にトップテン圏内にもつけましたが、最終的には1分43秒662のタイムで18番手。今日のトップタイムとの差は0.721秒でした。ベンスナイダーもトップテンに迫りましたが、セッション終盤のタイムアタックで一発タイムを狙って順位を上げた選手たちがいたため、その影響で13番手から最後は17番手で金曜の走行を締めくくりました。ベンスナイダーのベストタイムは1分43秒634。トップとの差は0.693秒でした。
ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)
(FP1-12番手 FP2-17番手 総合17番手)
「このサーキットは、とてもいいコースだね。以前に走った経験はあるけれども、Moto2では今回が初めてだし、路面も再舗装されているので、まるで初体験のような気がしたよ。でも、今日は総じてとてもいい日になった。午前は12番手で、午後は17番手。今日はタイムを狙って出しに行ったわけじゃないけど、いいペースで走ることができて、自己ベストに近いタイムで連続周回もできた。明日に向けて、これは力強い好材料だね」
ドミニク・エガター選手(ゼッケン77)
(FP1-26番手 FP2-18番手 総合18番手)
「このサーキットは高低差が激しくて、まるでジェットコースターに乗っているような気分で、走っていてもとても楽しいよ。左右への切り返しが続いて、しかも高低差があるので肉体的にもキツく、セットアップ面でも難易度が高い。FP1からFP2にかけて大きく前進できたし、ボと僕は順位でも非常に接近しているので、これは良い方向に進めていることの証拠だと思う。お互いにデータを比較して検討すれば、さらに磨きをかけていくことができるね」
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)