ベンスナイダーがQ2、16番グリッドを獲得、6列目から最終戦決勝に臨む

第15戦ポルトガルGPの土曜日予選で、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーが午後の予選Q1で2番手タイムを獲得。2戦連続でQ2へ進出し、日曜の決勝に向けて16番グリッドを獲得しました。ドミニク・エガターはQ1で8番手タイム。レースは8列目22番グリッドからスタートします。午前のFP3でエガターは電子制御に問題が生じ、その解決に時間を費やしたために充分な走行をできず、Q2へのダイレクト進出を逃してしまいました。一方、ベンスナイダーは午前のセッションで良好なラップタイムを刻んでいました。しかし、FP1からFP3までの総合順位では17番手になったため、僅差でQ2への進出を逃し、Q1へ組み込まれることになりました。

午後の予選Q1でNTS陣営の両雄は、序盤では揃って上位4番手以内につけていました。しかし、終盤になってエガターは順位を下げ、8番手でセッションを終えました。ベストタイムは1分43秒814でした。ベンスナイダーも、一時は順位を下げましたが、終了間際にタイムを上げ、1分43秒280でQ1の2番手。Q2への進出権を獲得しました。

そのQ2で、ベンスナイダーはラップタイムをさらに更新し、1分43秒062をマークしました。ところが、他の選手たちがさらにこのタイムを上回ったため、ベンスナイダーはQ2を16番手で終えることになり、明日の決勝グリッドは6列目からスタートします。Q2での各選手のタイムは非常に接近しており、10番手から17番手まで8名の選手が、0.084秒というわずかなタイム差の中にひしめく大接戦でした。2020年シーズンの掉尾を飾る第15戦ポルトガルP決勝レースは、現地時間日曜午後12時20分(日本時間午後9時20分)にスタート。全23周で争われます。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(予選16番手:1分43秒062)
「今日はいい一日で、ラップタイムもまずまずだったけれども、ポジションについてはあまりハッピーじゃないんだ。10番手まで0.07秒、という僅差だったからね。正直なところ、それが悔しいけれども、バイクは昨日から大きく前進していい状態に仕上がってきたし、レースペースも悪くないので、今日のところはひとまずよしとしておこう。午後の予選Q2では、単独走行でタイムを出せたのも好材料だ。明日はいいレースをしてみせるよ」

ドミニク・エガター選手

(ゼッケン77)コメント(予選22番手:1分43秒814)
「午前のFP3では、テクニカルな問題が発生して貴重な走行時間をその解決に費やさなければならなかった。その時間を、コースにさらに馴染んでバイクを仕上げることに使えなかったのが残念だ。結果的に、コンマ数秒を詰めることができなかったけれども、その分も明日午前のウォームアップで煮詰めていきたい。いずれにせよ、決勝は長く厳しいレースになると思う。でも、バイクは良く走ってくれているし、グリップも良好なので、明日はポイント圏内を狙うって全力で走り抜くよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)