シーズン最終戦でベンスナイダーが13位! 力強いリザルトを獲得してシーズンを締めくくる!

第15戦ポルトガルGP決勝レースで、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーが力強いレースを見せて13位でゴール。3ポイントを獲得しました。走りのリズムではもっと上位を狙えていた内容ですが、厳しい戦いの状況を考えれば満足すべき結果といえるでしょう。チームメイトのドミニク・エガターは20位でゴールしました。

現地時間午後12時20分(日本時間午後9時20分)に始まったレースを、ベンスナイダーは16番手からスタートしました。オープニングラップで、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ選手とニコロ・ブレガ選手の転倒を回避したため、順位を22番手まで大きく落としてしまいましたが、そこから追い上げを開始。2周目には18番手、6周目には18番手、そして8周目にはポイント圏内の14番手まで浮上しました。その前方の長島哲太選手とは3秒の差がありましたが、どんどん差を詰めて19周目にオーバーテイク。

さらに3秒前をゆくマルセル・シュロッター選手も追いかけて、0.134秒差まで迫りました。しかし、そこでレースは終了を迎え、12位目前でチェッカーフラッグを受けました。このレースでベンスナイダーは、最終ラップの23周目に1分43秒298の自己ベストタイムをマーク。優勝者とのタイム差は16.998秒でした。また、カレックス勢以外の選手としては今回も最上位のリザルトで、今回の3点加算によりシーズンの総獲得ポイントは18点。年間ランキングは23位で2020年シーズンを締めくくりました。

エガターはポイント圏外でのゴールになったため、オーストリアGPで獲得した4ポイントへの加算はなりませんでした。22番グリッドからスタートしたエガターは、オープニングラップで17番手まで上げました。その後ベンスナイダーたちとバトルを繰り広げましたが、やがて単独走行となり、優勝者のレミー・ガードナー選手から44秒924後にゴールラインを通過しました。

NTS RW Racing GPのチームマネージャー、ヤルノ・ヤンセンは、ベンスナイダーが力強い走りでレースを終えたことについて、満足した様子で振り返りました。「ボは、気迫に満ちた走りでシーズンを締めくくってくれました。今日のレースはとても激しく厳しい戦いでしたが、そんな状況でも良いリザルトを獲得してくれて、とてもよい結果になりました。

チーム全員で力を合わせて戦えば、私たちはこのように高い戦闘力を発揮できるのだ、ということを示す意味でも、とてもいいレースでした。今シーズンを全力で戦い抜いてくれたチームスタッフ全員と、NTSの皆様、そして、ボ・ベンスナイダー、ドミニク・エガター、ピオトル・ビェシェキルスキ、ジェスコ・ラフィンの4選手に、心から感謝と御礼を申し上げたいと思います」

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(決勝レース:13位)
「1周目の混乱があったので、『これでトップテンは厳しくなってしまったな……』と、正直なところ、思ってしまったんだ。でも、そこから頭を切り換えて、悔しい気持ちを追い上げのモチベーションに転換した。周回ごとに、たくさんの選手をオーバーテイクしていったよ。ドミニクとバトルになったときは、少しオーバーラン気味になってタイムをロスしたけど、またそこから追い上げを開始した。このミスをしっかりと自分への教訓にして、残りの周回ではペースをしっかりと維持して前にいる選手たちを追い抜いていった。」

「最後にシュロッター選手を抜いて12位でゴールできなかったのは残念だけど、今日は13位で満足すべきかもね。今回のレースウィークは、先週同様にしっかりとセッションを積み上げていくことができた。シーズン最終戦をいい形で終わることができたので、気持ちのいい締めくくりになったよ」

ドミニク・エガター選手(ゼッケン77)

(決勝レース:20位)
「今日のレースは、もっといいリザルトを獲得するつもりだったけど、残念ながらそうはならなかった。コーナー進入で苦労して、何度も転びそうになった。気持ちよく走ることが難しく、できるだけスムーズなライディングを心がけたけれども、安心感がなかなか戻ってこなかったんだ。チームがとても頑張ってくれていたので、なんとしてもポイントを獲得したかったけど、こういう結果で終わってしまって本当に悔しい。今回の最終戦で、僕に再びチャンスを与えてくれたNTS RW Racing GPに心から感謝をしている。チームの将来が素晴らしいものになることを願っている」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)