ラウル・フェルナンデスは、KTM GPアカデミーを順当にステップアップし、来年はレミー・ガードナーのチームメイトとなり、テック3KTM ファクトリーレーシングに加入する。ラウル・フェルナンデスは現在20歳、Moto3では優勝2回、4回の表彰台を獲得。Moto2では3回優勝、合計6回の表彰台獲得している。

テック3は既にレミーと契約を決めていたが、今年テック3で走るダニーロ・ペトルッチ、イケル・レクオーナのいずれかと契約を継続するのか、新たなライダーと契約を交わすのか注目が集まっていた。ダニーロ・ペトルッチ、イケル・レクオーナのいずれも成績が上向かないこともあってか、KTMのGPアカデミーで成長した若手のフェルナンデスを選んだ形となった。[adchord]
ラウル・フェルナンデス

ラウル・フェルナンデス

「今年、来年とKTMからチャンスを与えられたことを感謝しています。多くのことを学び、Moto2で戦ってきましたが、今回こうしてMotoGPに参戦するチャンスを得ることができました。今は今シーズンに集中し、最終戦まで自分の持てる力を出し切ってチャンピオンを目指したいと思います。」

「もしタイトルを獲得出来なくても、すべてのことには理由がありますからポジティブに考えなければなりません。今年はルーキーでしたのでMoto2で良い形で幕を閉じて、2022年に向けて再出発したいですね。MotoGPクラスでバイクの良いフィーリングを見つけたいですし、何よりも楽しみたいですね。」
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KTMモータースポーツ・ディレクター ピット・ベイラー

「ラウルがMotoGPクラスに来年からステップアップすることが嬉しいです。これで、KTM GPアカデミーはレッドブルMotoGPルーキーズカップから、MotoGPまで一貫していることが証明出来ました。ラウルが優れた才能の持ち主であることは誰もが知っています。Moto3からMoto2へのステップアップにはいくつかの疑問がありましたが、彼はより大きな排気量のバイクで優れた成績を残せることを証明してくれました。」

「彼はMoto3クラスではかなり背が高かったので、彼が大きなバイクで成績を残せるというのは我々が当初考えていたとおりでした。これほど早くMotoGPに昇格させることは、当初の計画にはありませんでしたが、彼は高いポテンシャルがあることを示してくれました。」

「現在、レミーを含むMoto2のラインナップはドリームチームのようなものですが、この2人を最高峰クラスにステップアップさせることで、チームが非常に強力なものとなります。また、これでMotoGPクラスのライダー達は、全てKTMのライダー育成システムから生まれたライダーということになります。」

「ブラッド・ビンダー、ミゲル・オリヴェイラも同様にドリームチームですし、同様のチームをこれからのMoto2ラインナップでも繰り返す事が出来ます。ライダー達を知っており、彼らのバックグラウンド、KTMの環境の中でどのように働いてきたか、どのように感じているかを知っていれば、すべての努力をより強固なものにすることができるでしょう。」
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エルヴェ・ポンシャラル

「レミー・ガードナーとラウル・フェルナンデスを迎えることができて嬉しいですし、誇りに思うと同時に興奮しています。Moto2カテゴリーで最も優れた才能を持つ2人のライダーを最高峰クラスに迎えることで、2022年のシーズンはとてもエキサイティングなものになると思います。」

「両ライダーにとってはルーキーシーズンとはいえ、彼らはすぐに学び、数戦後にはMotoGPでもそのポテンシャルを発揮してくれると確信しています。ラウルは、Moto2のルーキーシーズン最初の部分で信じられないような活躍をしました。」

「今回の発表は非常に喜ばしいことですが、現在のライダーであるダニーロ・ペトルッチとイケル・ルクオナにはまだ後半戦が残っています。彼らの献身には感謝しますし、2人の将来が明るいことを願っています。」

(Source: KTM)

(Photo courtesy of KTM)