渦中のマーべリック・ビニャーレスと良好の関係を持ち、かつてはファクトリーチームでチームメイトだったバレンティーノ・ロッシは、現在のヤマハ、マーべリック・ビニャーレスの状況は残念だと語った。両サイドが話し合いを持つことで関係を修復出来るのではと語る。[adchord]
バレンティーノ・ロッシ「新しいチームの雰囲気は良くて快適」

トラックにマーべリックがいないのは残念

バレンティーノ・ロッシ

マーべリック・ビニャーレス、チーム両サイドの側から考えて、この問題は悲しいですね。マーべリックは友人ですし、いいヤツです。ヤマハは常に自分と共にあったメーカーですし、本当に残念ですよ。

「チャンピオンシップにとっても残念ですし、トラックにマーべリックがいないのは残念です。マーべリック・ビニャーレスは速い選手ですし、今年のヤマハも速いわけです。話し合いを持つことで、この状況を修正して、次回のレースでマーべリックを見たいですね。

自分もキャリアを通じて難しい時期がありました。結果が全く出ずに苦しい時が、3回、4回とありました。多くのプレッシャーがあり、周囲からは結果を期待されていました。常に辞めたいと思っていたことを思い出します。

「周囲の人間、スタッフ、家族などに次のレースには出たくないと言っていたことがあります。しかし自分はラッキーでした。周囲にいたウッチョ、アルビ、カルロ、母も”辞めてはいけない。今ここで辞めてしまったら何が起こるか理解していないし、今よりさらに状況が悪くなるよ”と言ってくれたんです。」

「自分は今よりも状況が悪くなるなんてあり得ないと思っていたんですが、結果的には彼らが正しかったんです。数年して、あの瞬間に辞めてしまっていたら状況は更に悪くなっていただろうことを理解しました。ですから、自分の周囲にそうしたことを言ってくれる人がいることが重要なんです。」

「正直マーべリック・ビニャーレスとヤマハの間で何があったのかわかりません。彼は素晴らしいライダーですし、ヤマハは素晴らしいバイクです。ですからアッセンの2位のように素晴らしい結果を得られる可能性があるんです。」

(Photo courtesy of sepang racing team)