しかし、ラズガトリオグルは、レース2でカワサキのジョナサン・レイとの見事なバトルを制して優勝し、7ポイントの差をつけて総合ランキングでもトップに立った。WorldSSPレース2は、マニュエル・ゴンザレスが優勝し、このカテゴリーで初めて表彰台の頂点に立った。2位はドミニク・エガーター、3位はカン・オンクだった。
ピレリのエンジニアは、フランスで特に日曜日の異常な高温について、重要なフィードバックを得ることができた。いずれにしてもピレリはタイヤの性能に非常に満足しており、スーパーバイククラス、スーパースポーツクラスともに、リアタイヤにスーパーソフトのSCXコンパウンドを装着したライダーたちは、ファンに感動を与え、レースの新記録を樹立した。[adchord]
最高峰クラスでは、ほとんどのライダーが3レースともリアのA0557 SCXデベロップメントソリューション(オプションB)を選択。これはピレリのエンジニアが研究開発の面で正しい方向に進んでいることを示している。
WorldSBK スーパーポール・レース
10周で争われるティソ・スーパーポール・レースは、ポールポジションのジョナサン・レイとトプラック・ラズガトリオグルの表彰台争いで幕を開けた。アンドレア・ロカテッリとアレックス・ロウズは3位争いを展開。ラズガトリオグルは、2周目に新記録を樹立し、ディフェンディング・ワールドチャンピオンを相手に優位に立ち、レースをリード。
後方ではレオン・ハスラム、スコット・レディング、マイケル・ファン・デル・マークの3人が6位を巡って激しいバトルを展開。レディングがアンドレア・ロカテッリに続く5位に浮上した。
最終ラップでは、ジョナサン・レイが全力で追い上げ、ランキングトップの2人は何度も抜きつ抜かれつのバトルを繰り広げたが、最終的にはラズガトリオグルがコンマ3秒差をつけてトップでゴール。3位にはアレックス・ロウズが入った。その後ラズガトリオグルはコースの制限を超えたとしてペナルティを受けたため、優勝はジョナサン・レイ、2位はラズガトリオグルとなった。
WorldSBK スーパーポール・レース結果
J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
T. Razgatlioglu (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
A. Lowes (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
A. Locatelli (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
S. Redding (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
M. van der Mark (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
Á. Bautista (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
C. Davies (Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)
L. Haslam (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
M. Rinaldi (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
A. Bassani (Motocorsa Racing / Ducati Panigale V4 R)
T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
G. Gerloff (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
L. Mahias (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
T. Rabat (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
K. Nozane (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
C. Ponsson (Gil Motor Sport-Yamaha / Yamaha YZF R1)
J. Folger (Bonovo MGM Racing / BMW M 1000 RR)
L. Cresson (TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
L. Mercado (MIE Racing HONDA Team / Honda CBR1000 RR-R)
WorldSBKレース2
トプラック・ラズガトリオグルはポールポジションから好スタートを切り、レースをリードしたが、すぐにジョナサン・レイとアレックス・ロウズのプレッシャーにさらされた。ロウズは2周目に転倒してレースを終えたが、レイはラズガトリオグルを追い抜き、スコット・レディングが抜群のペースでレースを進め、徐々に差を縮めていった。
その後ろには、アンドレア・ロカテッリ、チャズ・デイビス、マイケル・ファン・デル・マークが4位争いを展開。11周目にはラズガトリオグルがトップに立ち、後半はジョナサン・レイのアタックを見事にかわして優勝。2位にはジョナサン・レイ、3位にはスコット・レディングが入った。
WorldSBKレース2結果
T. Razgatlioglu (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
S. Redding (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
A. Locatelli (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
C. Davies (Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)
Á. Bautista (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
M. Rinaldi (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
M. van der Mark (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
G. Gerloff (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
A. Bassani (Motocorsa Racing / Ducati Panigale V4 R)
C. Ponsson (Gil Motor Sport-Yamaha / Yamaha YZF R1)
L. Mahias (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
K. Nozane (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
T. Rabat (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
J. Folger (Bonovo MGM Racing / BMW M 1000 RR)
L. Mercado (MIE Racing HONDA Team / Honda CBR1000 RR-R)
L. Cresson (TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
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WorldSSPレース2
ワールドSSPレース2は、レース1同様、1周目のターン17で、トップを走っていた選手達が接触するアクシデントが発生し、赤旗が提示された。路面コンディションが回復した後、12周に短縮されたレースに臨むため、ベルナルディとクルーゼルは医師の診断を受けながらのスタート。
2回目のスタートでは、ドミニク・エガーターが優位に立ち、マヌエル・ゴンザレス、カン・オンク、フィリップ・エッテルがトップ集団でレースを進めた。ゴンザレスは常にトップを狙っていたが、最終ラップでオーバーテイクに成功するまで、十分なスペースを確保することができなかった。レースは最終コーナーまでもつれ込んだスリリングなバトルの末、マヌエル・ゴンザレスが今季2勝目を挙げている。
WorldSSPレース2結果
M. Gonzalez (Yamaha ParkinGo Team / Yamaha YZF R6)
D. Aegerter (Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R6)
C. Oncu (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
P. Oettl (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
N. Tuuli (MV Agusta Corse Clienti / MV Agusta F3 675)
S. Odendaal (Evan Bros. WorldSSP Yamaha Team / Yamaha YZF R6)
F. Caricasulo (Biblion Iberica Yamaha Motoxracing / Yamaha YZF R6)
A. Verdoia (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
R. De Rosa (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-6R)
P. Sebestyen (Evan Bros. WorldSSP Yamaha Team / Yamaha YZF R6)
K. Manfredi (Altogo Racing Team / Yamaha YZF R6)
S. Frossard (Moto Team Jura Vitesse / Yamaha YZF R6)
C. Bergman (Wójcik Racing Team / Yamaha YZF R6)
R. Krummenacher (EAB Racing Team / Yamaha YZF R6)
F. Fuligni (VFT Racing / Yamaha YZF R6)
M. Brenner (VFT Racing / Yamaha YZF R6)
H. Soomer (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
D. Martinez (WRP Wepol Racing / Yamaha YZF R6)
M. Herrera (Biblion Iberica Yamaha Motoxracing / Yamaha YZF R6)
H. Pratama (Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R6)
L. Montella (Chiodo Moto Racing / Yamaha YZF R6)
D. Valle (Yamaha MS Racing / Yamaha YZF R6)
L. Taccini (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-6R)
U. Orradre (Yamaha MS Racing / Yamaha YZF R6)
E. Montero (DK Motorsport / Yamaha YZF R6)
WorldSSP300レース2
週末の最終イベントであるスーパースポーツ300選手権のレースでは、スペイン人のAdrian Huertasが、Tom Booth-AmosとJeffrey Buisを抑えて優勝した。
スーパーポールレースでライダーが選択したタイヤ
ロリス・クレッソンがA0508 SC1デベロップメントタイヤ(オプションB)を選択したのを除いて、グリッド上のすべてのライダーがフロントにソフトのスタンダードSC1(オプションA)を選択した。リアに関しては、A0557 SCXデベロップメントタイヤ(オプションB)がグリッド上のほとんどのライダーから支持された。
スタンダードSCX(オプションA)を使用したのは、チャズ・デイビス、ギャレット・ガーロフ、ティト・ラバト、クリストフ・ポンソン、野左根航汰、レアンドロ・メルカドの各選手だった。
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WorldSBKレース2でライダーが選択したタイヤ
WorldSBKレース2では、ほとんどのライダーがレース1からの選択を継続し、フロントにスタンダードSC1(オプションA)、リアにデベロップメントタイヤのA0557 SCX(オプションB)がグリッド上で最も多いソリューションとなった。
WorldSSPレース2でライダーが選択したタイヤ
ワールド・スーパースポーツ・カテゴリーのレース2では、ライダーたちは同じタイヤを選択し、グリッド上のすべてのライダーがフロントにスタンダードSC1(オプションA)、リアにスタンダードSCX(オプションA)を装着した。
(Source: Pirelli)
(Photo courtesy of Pirelli)