FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)のトップ選手の1人であるチャズ・デイビスが、今シーズン限りでスーパーバイク世界選手権からの引退を発表した。ワールドスーパースポーツクラスでは2011年にヤマハでタイトルを獲得、Aruba.itでの活躍、ジョナサン・レイとのタイトル争いなどが記憶に新しいが、これからは家族との時間を大切にしつつ、新しいキャリアをスタートしたいと語る。[adchord]
このスポーツは過去27年間、人生そのものだった
チャズ・デイビス
「FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)のキャリアに幕を下ろすことを決定しました。レースをすることしか知らない人生ですから、この決断は容易ではありませんでした。このレベルで競技を続けていると、その競技から離れるには信念が必要です。しかし遅かれ早かれ素晴らしい時は終わりを告げることを知っていますし、今がまさに新しい扉を開く時なのだと感じています。」
「BSB、CEV、125/250/MotoGP、AMA、WSBKのキャリアを通じて、自分自身と家族がキャリアをスタートした時には思いもよらなかった結果と得難い経験を得ることが出来ました。過去12シーズンの中で、5つのメーカーの選手として戦えたことを誇りに思っていますし、ワールドスーパースポーツのタイトルの獲得、FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)で素晴らしいバトルを4つの異なるバイクで出来たことを誇りに思っています。」
「このスポーツは過去27年間に渡り、自分にとって人生そのものでしたし、全てを与えてくれました。中でも最高の瞬間、最悪の瞬間という両局面を見せてくれたのは、このスポーツならではと言えるでしょう。この冒険を通じて多くの人と出会い、その多くが今や友人と呼べる存在です。」
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「この業界で最高のブランド、そして最高の知能を持った人達と働くことが出来たのは幸運でしたし、自分にとってのヒーロー達とバトルをすることも出来ました。共に戦ってきたライバルには心からの尊敬を捧げますし、彼らは自分が何度も何度も限界以上にプッシュする手助けをしてくれました。また、この冒険を通じてプレスティン出身の子供が知り得ることもなかった世界の様々な場所を訪れることが出来ました。」
「FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)からは身を引きますが、これを引退という言い方はしたくありません。引き続きトレーニングを続けてモーターサイクルには乗り続けます。このスポーツを愛していますし、心の中は当時10歳だった頃と同じくこのスポーツのファンでいるでしょう。」
「FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)から身を引くことで、これからはよりハッティーとベイとの時間が出来ますし、今までこのスポーツをこのレベルでしていた時には不可能だった、他のゴールや目標を追っていくことが出来るでしょう。」
「多くの人に感謝を捧げたいのですが、あまりにも多くの人に支えられてきたので、この場で名前を挙げる事は難しいです。しかし本当に多くの人が、自分のキャリア、人としての形成を手助けしてくれました。その中でも家族の中心人物である妻のハッティーは、良い時も悪い時も、常に横にいて自分を支えてくれました。」
「父と母、そして何よりもジョディ(※マイケル・ラバティと結婚)にも感謝を捧げます。最初は週末にする何かから始まったキャリアですが、まさかこのレベルまで競技を続けてこれるとは思いもしませんでした。自分と同じようにキャリアを楽しんでくれたと思いますが、これからは別の日曜の楽しみを見つけてください。マイケルとレオも、日曜日の午後に新たな楽しみを見つけるのを手伝ってくれると思います。」
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「そして最後に常に支えてくれたファン、こき下ろしてくれたファンにも感謝を捧げます。あなた達の存在がなければ、ここまで自分をプッシュすることは出来なかったでしょう。」
「今までモーターサイクルレーサーのチャズ・デイビスだけで捉えられるのは嫌だと思っていました。これは自分が今までやってきたことで、楽しみ、そして成功し、誇りを持っているキャリアですが、人生の一部でしかないことも事実です。」
「この世界は広く可能性は無限大です。ですから、これからは新しいチャレンジに目を向けていきたいと思います。それがなんであるにせよ、自分がワクワク出来ることをしていきたいと思っています。」
(Source: Team Go Eleven)
(Photo courtesy of Team Go Eleven)