バレンティーノ・ロッシの引退レースとなった2021年の最終戦バレンシアが終了。終わってみればDucatiが完全にレースを席巻した内容となった。
序盤レースをリードしたのはポールポジションからスタートしたホルヘ・マルティン、背後にはフランチェスコ・バニャイア、ジョアン・ミル、ジャック・ミラー、アレックス・リンスがつけてレースが進行。徐々に逃げるホルヘ・マルティン、フランチェスコ・バニャイアを追ったのはアグレッシブかつクリーンに攻めるアレックス・リンスだったが、残念ながら転倒してリタイア。
ホルヘ・マルティンはフランチェスコ・バニャイアに抜かれ、ジョアン・ミルが後半に追い上げて走るも、最後にジャック・ミラーに交わされる。これで優勝はフランチェスコ・バニャイア、2位ホルヘ・マルティン、3位ジャック・ミラーとなり、Ducati3台が表彰台を独占した。
4位はジョアン・ミル、5位ファビオ・クアルタラロ、6位ヨハン・ザルコ、7位ブラッド・ビンダー、8位はまたも追い上げて順位を上げたエネア・バスティアニーニ、9位アレイシ・エスパルガロ、バレンティーノ・ロッシは最後のレースを10位で終えた。
レース終了後は多くのライダーがバレンティーノ・ロッシの栄光を讃えて彼にもとに集まり、パルクフェルメではスズキ陣営がバレンティーノ・ロッシを祝福。ペトロナスガレージでは胴上げのお祭り騒ぎと、バレンティーノ・ロッシの人柄を思わせる、明るく、幸せな雰囲気の最終戦となった。
優勝フランチェスコ・バニャイア
「優勝をバレンティーノにプレゼントしようと思っていました。彼が今までアカデミーを通じて与えてくれたものに対して恩返しをしたい思っていたんです。ライディングスタイルとバイクの改善のおかげで素晴らしい走りが出来ました。」
2位ホルヘ・マルティン
「実は22時から5時まで吐いて眠れませんでした。MotoGPは本当にフィジカルですが、集中してミスをせずに走行出来ました。最終ラップでプッシュして今年初めての2位は最高ですね。最高のシーズンエンドで、将来に向けて大きなモチベーションになりました。」
3位ジャック・ミラー
「多くの選手が前半飛ばしていて、ドミノ倒しのように抜かれました。後半ペースが改善したんですが、手遅れでした。残り14周でプッシュせなばと思っていたんです。しかし3台のDucatiが表彰台に並んで、チームチャンピオンシップで優勝出来たのは最高ですね。」
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バレンシアGP 決勝結果
順位 | ライダー名 | タイム |
1位 | フランチェスコ・バニャイア | 41’15.481 |
2位 | ホルヘ・マルティン | 41’15.970 |
3位 | ジャック・ミラー | 41’16.304 |
4位 | ジョアン・ミル | 41’20.695 |
5位 | ファビオ・クアルタラロ | 41’20.920 |
6位 | ヨハン・ザルコ | 41’22.474 |
7位 | ブラッド・ビンダー | 41’23.918 |
8位 | エネア・バスティアニーニ | 41’26.414 |
9位 | アレイシ・エスパルガロ | 41’28.132 |
10位 | バレンティーノ・ロッシ | 41’28.949 |
11位 | フランコ・モルビデッリ | 41’29.566 |
12位 | アンドレア・ドヴィツィオーゾ | 41’32.015 |
13位 | アレックス・マルケス | 41’32.540 |
14位 | ミゲル・オリヴェイラ | 41’33.702 |
15位 | イケル・レクオーナ | 41’34.714 |
16位 | マーべリック・ビニャーレス | 41’35.296 |
17位 | ルカ・マリーニ | 41’44.341 |
18位 | ダニーロ・ペトルッチ | 41’47.650 |