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MotoGP2022アルゼンチンGP 優勝アレイシ・エスパルガロ「この優勝はラッキーウィンではなく、アプリリア皆の努力にふさわしい結果」

MotoGP2022アルゼンチンGP アレイシ・エスパルガロが悲願の優勝を達成アルゼンチンGPで悲願のアプリリアでの優勝を達成したアレイシ・エスパルガロ。練習走行〜予選から優勝候補だったが、グリップが低い路面での決勝でも素晴らしいペースを発揮した。

6年前のアプリリア加入時点では誰も信じていなかったアプリリアのポールポジション、優勝。アレイシ・エスパルガロ自身も引退を考えた時期もあったが、ひたむきに努力を重ねてきた。優勝したことで自分の人生に大きな変化はないと語るが、共に努力してきたアプリリアの仲間のためにも嬉しい優勝だったと語った。[adchord]

開幕から戦えるバイクだと思っていた

アレイシ・エスパルガロ

「プレシーズン、開幕のカタール時点からキャリアの中で最高のバイクで今年は戦えると感じていました。プレシーズンはもちろん優勝のポテンシャルがあるかといったことは判断が難しいですけど、トップライダー達と問題なく戦える状況だったんです。」

「今回のレースはウェットでも特別なコンディションでもなく、ドライコンディションでレースをリードして優勝出来たのは本当に嬉しいです。今年は特にチャンピオンシップのレベルが高いと思いますし、アプリリアの皆も本当に頑張ってくれました。皆の努力にふさわしい結果だと思います。」

人生に満足している自分にとって、優勝したことで大きな変化はない

「自分は本当にラッキーだと思います。最高の仕事があって、夢のような家族がいる、一人の男として望むものを全て手に入れていると思います。ですから、優勝したことで自分の人生は大きく変化することはありません。ただ、アプリリアの皆にとっては大きなステップです。」[adchord]

「6年前スズキからアプリリアに移籍した時、誰もこのプロジェクトのことを信じていませんでした。ですからこうしてチャンピオンシップをリード、ポールポジションを獲得、終始レースをリード出来たのは本当に素晴らしいことなんです。」

この結果はラッキーなレースによるものではない

「今年ずっとチャンピオンシップ争いをするのは難しいでしょうが、今回のレースが証明したように、この結果はラッキーなレースによるものではありません。この先も実力を発揮していけばトップ争いが出来るでしょう。自分も32歳でキャリアも終盤に近づいてきましたから、しっかりと結果を残していきたいと思います。」

「今日のレースでホルヘを追うのは簡単ではありませんでした。レースがスタートしたら、彼は友人でもありますが強力なライバルですし、彼を追いかける過程で何度もミスをしてしまいました。トラクションコントロールなどを調整しながら、可能な限りタイヤを温存しながら走行を重ねました。」

「トラックは難しいコンディションでしたし、それをリードして走行したホルヘの走りは見事でした。自分はキャリアを通じてライバルを尊重しようと努力していますし、オーバーテイクする際もクリーンに抜こうと努力しています。そしてそれが友人相手であればなおさらです。」[adchord]

アプリリアにとって、マッシモ・リヴォラ加入が大きな変化を生み出した

「アプリリアの大きな変化はマッシモ・リヴォラの加入ですね。彼が加入したことで、ロマーノは今まではチームのほぼ全てを見ていた状況から、バイクの開発に注力出来るようになりました。そしてGP22が生まれました。」

「このバイクは今やこの世界でナンバーワンの性能を持ったバイクの1台になっています。開発当初から働いていたエンジニアも多数残っていますし、彼らのためにも優勝出来たことが誇らしいですね。」

「スズキをやめた時点では自分はアプリリアにとってもナンバーワンライダーとして声をかけられたわけではありません。速いライダー達はアプリリアのプロジェクトを信じておらず、移籍したがらなかったんです。自分がこのバイクをトップに連れていくんだと決めましたが、ここまで時間がかかるとは思っていませんでした。」

「今Moto2に参戦している選手達にも3年前に声をかけましたけど、誰もアプリリアには加入したがらなかったんです。そしてこうしたことが自分にとって大きなモチベーションになりました。昨日はアレックス・ロウズ、スコット・レディング、アンドレア・イアンノーネなど、アプリリアで戦ったライダー達が祝福してくれました。彼らは当時のバイクがどんな状況だったのかを理解していますからね。本当に嬉しかったです。」

自分はいわば赤ワイン

「若いころに優勝を重ねることは出来ませんでしたが、それでも懸命に走ることが仕事です。時には自分が最高のライディングをしていても結果が出ないことがありました。ポテンシャルはあるのにバイクの性能でそれが制限されることもありました。でもそれが仕事なんです。」

「こうして結果がようやく出ました。若くして成功を収めタイトルを獲得して引退していく選手も多いですが、自分は赤ワインのように熟成が必要だったということで、若いころに達成出来なかった結果を、こうして今達成出来ているんです。」[adchord]

「自分にとっても今ここで引退をする、別カテゴリーに参戦するのは勿体ないと思いますし、ここまで努力を重ねてきた自分にとっても申し訳ないと感じます。フィジカル面、ライディング面でもあと2年、3年は続けていきたいですね。」

(Photo courtesy of michelin)

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