アメリカズGPは路面ドライ、気温26℃、湿度57%、路面37℃のコンディションで行われた。レーススタート時点で抜け出したのはジャック・ミラーとホルヘ・マルティン、そしてDucati、ファビオ・クアルタラロが続いた。
アメリカズGPで無敵の強さを誇るマルク・マルケスはスタートで失敗して最後尾まで順位を落とす。ピットレーンスピードリミッターが働いていた、ローンチコントロールが作動しなかったのかと言われているが、回転数が上がっていかなかった事を考えると、スピードリミッターの可能性がありそうだ。[adchord]
エネア・バスティアニーニがミラー、マルティンの争いに参加する中、残り15周でアレックス・リンスが追い上げを開始。フランチェスコ・バニャイアは前半はタイヤ温存のためかペースが上がらず。
残り12周でフランチェスコ・バニャイアは追い上げを開始するが、ヨハン・ザルコを抜けずにリズムを崩す。対象的にアレックス・リンスはターン11でのブレーキングを強みとしてDucatiを抜いて順位を上げていく。
フロントではエネア・バスティアニーニはジャック・ミラーを抜いて1位に浮上、マルク・マルケスは最後尾から圧倒的なペースで追い上げを続けて6位にまで順位を上げる。
最終的に優勝したのはエネア・バスティアニーニ、最後の最後でアレックス・リンスはジャック・ミラーも交わして2位。ミラーが3位となる。
アレックス・リンス同様に追い上げたジョアン・ミルが4位、フランチェスコ・バニャイアは5位。6位のマルク・マルケスに続いたのはファビオ・クアルタラロだった。8位ポールスタートのホルヘ・マルティン。9位ヨハン・ザルコ、10位にマーべリック・ビニャーレスとなった。
優勝エネア・バスティアニーニ
「最高の1日です。前半はミラーが飛ばしていました。その後はアレックス・リンスのアタックが何度もありましたね。今日はフロントタイヤの温度が上がってしまったんですが、最後は良い形でプッシュ出来ました。この後はハンバーガーを食べたいですね。」
2位アレックス・リンス
「バイクのフィーリングは最高です。皆の温かい応援に感謝します。この表彰台はCOVID-19を始め様々な形で苦しんでいる方に捧げます。セクター1が最高に速かったのでDucatiとの戦いで有利に働きました。最後はジャックとのクリーンなバトルが出来ましたね。」
3位ジャック・ミラー
「良いレースでした。ベストを尽くしましたが、エネア・バスティアニーニに抜かれてしまいました。ミスを何度がしてしまったことが原因ですね。最後はリンス相手にタイヤのグリップが残っていなかったんです。」
アメリカズGP 決勝レース結果
順位 | ライダー名 | タイム |
1位 | エネア・バスティアニーニ | 41’23.111 |
2位 | アレックス・リンス | 41’25.169 |
3位 | ジャック・ミラー | 41’25.423 |
4位 | ジョアン・ミル | 41’27.086 |
5位 | フランチェスコ・バニャイア | 41’29.156 |
6位 | マルク・マルケス | 41’29.728 |
7位 | ファビオ・クアルタラロ | 41’29.871 |
8位 | ホルヘ・マルティン | 41’31.552 |
9位 | ヨハン・ザルコ | 41’35.486 |
10位 | マーべリック・ビニャーレス | 41’35.753 |
11位 | アレイシ・エスパルガロ | 41’36.058 |
12位 | ブラッド・ビンダー | 41’36.487 |
13位 | ポル・エスパルガロ | 41’41.072 |
14位 | 中上 貴晶 | 41’41.881 |
15位 | アンドレア・ドヴィツィオーゾ | 41’52.430 |
16位 | フランコ・モルビデッリ | 41’52.240 |
17位 | ルカ・マリーニ | 41’52.741 |
18位 | ミゲル・オリヴェイラ | 41’55.113 |
19位 | ラウル・フェルナンデス | 42’00.173 |
20位 | レミー・ガードナー | 42’05.553 |
21位 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | 42’05.998 |
22位 | ダリン・ビンダー | 43’05.282 |