今回のレースは優勝を狙って走ったと語るブラッド・ビンダー。シーズンの中でも何度か見せた追い上げを見せて、2位にまで浮上してレースを終えた。旋回性を高めた新型シャーシの貢献度は大きいようで、使いこなしに時間はかかったものの、グリップも改善されているようだ。

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なんとしても優勝したいと思っていた

ブラッド・ビンダー

「表彰台に戻ってこれたのは嬉しいですが、優勝出来なかったシーズンはここ数年でこれが初めてです。今回はなんとしても優勝するという想いでレースに挑みました。今日はアレックス、そしてホルヘが素晴らしい走りでしたが、自分はチームに感謝したいと思います。最高のスタッフが支えてくれていますし、KTMのメンバーも最高です。良い時も悪い時もありましたが、チャンピオンシップをトップ6で終えることも出来ています。」

「今週末は大きく前進出来ましたが、チームにはリアグリップを向上させてくれるようにお願いしていたんです。序盤は燃料満タンで前にいくのが難しかったんですが、燃料が少なくなって前に行くことが出来ました。残り10周で前のライダー達がどんどん近づいてくるように感じていました。2023年は毎週末に戦闘力を発揮出来たらと思います。火曜日のテストが今から楽しみですね。」

「予選は非常に苦戦するんですが、レース全体で考えるとKTMのバイクは戦闘力が高いんです。今日はファビオとペッコを注意深くクリーンに抜く必要がありましたが、序盤に2人がバトルをしていたことで、タイムを失った部分はありますね。

「チームチャンピオンシップで2位と聞いた時は集計ミスかと思いました(笑)新しいシャーシはかなり使いこなしに時間がかかりました。ブレーキングで止まることが難しくてフロントが動き回る印象だったんです。でも旋回性は明らかに高くて、バイクを起こした際のグリップも良かったんです。」

「こういったシャーシをずっとリクエストしていましたが、ようやく使えるようになったんです。ライディングスタイルも少し変える必要がありました。素晴らしいシャーシを最終戦に持ってきてくれたチームに感謝ですし、火曜日のテストでもそれ以外のテストが楽しみですね。」

(Photo courtesy of michelin)