KTMを離れたのは間違っていた

ポル・エスパルガロは2年間過ごしたレプソル・ホンダを2022年末で去り、2023年からは自ら開発をリードしたKTMのRC16を使用するGASGASファクトリーレーシングチームで走る。ホンダでの2年間は苦戦の2年間となり、レプソル・ホンダがジョアン・ミルを起用することを正式に決めた後は、十分なサポートが得られぬままにシーズンが終わったと語る。[adchord]

ポル・エスパルガロ

「KTMからホンダに移籍する際は、ホンダ移籍が決まった後もKTMは新しいパーツを使用させてくれました。バレンシアの最終戦まで新しいパーツを試すことが出来たんです。」

「バレンシアではKTMのために初めてリアデバイスを使用しましたが、今やこのデバイスはなくてはならないものです。その当時はKTMのためにこのデバイスを試して開発に協力することが出来たんです。」

「KTMを離れたのは間違っていたと思います。ホンダは後半戦に新しいデバイスのテストを自分にさせませんでしたが、それはホンダのやり方で、あくまでもホンダのバイクです。自分はライダーですから、彼らのやり方に従ってバイクを走らせることが仕事なんです。」

「正直正しいやり方だとは思いませんし、ホンダは自分に給料を払いながら無駄にしているとも感じました。もっとしっかりとしたサポートがあれば、モチベーションを高く保って結果を出すために仕事が出来たと思いますからね。」

「ホンダの立場としてそれをやらなかったのか、出来なかったのかは結局わかりませんが、ホンダで過ごした2年間は自分にとってはキャリアを通じてもっとも厳しい2年でした。」

「通常のチームに所属して、通常のバイクで結果が得ないわけではありませんからね。レプソル・ホンダのバイクに乗って結果が出ないのは本当に辛いことでした。プライベートな生活の中では本当にこれは大きな影響を自分に与えました。」

「これからの2年間は良い2年になればと思っていますが、今までの辛い2年間があったからこそ、これからの2年はしっかりと楽しんで走りたいと思います。」

(Photo courtesy of GASGAS)