モンスターエナジー・ホンダ・チームは2023年のダカール・ラリーに向けて準備を整えている。ライダーはリッキー・ブラベック、アドリアン・ヴァン・ベバレン、パブロ・キンタニラ、ホセ・イグナシオ・コルネホで、彼らは最も過酷と言われるダカール・ラリーでの栄光を目指して戦う。直近ではホンダはリッキー・ブラベックが2020年、ケビン・ベナビデスが2021年に総合優勝を飾っている。
2023年のダカール・ラリーは、12月31日(土)、ステージ1のスタート順を決めるプロローグからスタートする。4年連続でサウジアラビア開催となり、ステージは全部で14。距離は約5,000kmと2014年大会以降で最長となる。日程の中には、新たに70%のスペシャルステージが含まれている。ラリー自体は紅海のビーチからスタートし、1月15日にアラビア湾の砂浜であるダンマームで幕を閉じる予定だ。[adchord]
リッキー・ブラベック
「ダカール・ラリー2023に備えて、ナビゲーション、スピード、健康維持に重点を置いてきました。2020年のダカールではホンダと共に優勝を経験出来ました。2019年、2021年も非常に良い形でラリーを終えていますので、今大会も自信があります。」
「2023年のルートは2020年と共通点があるようで、多かれ少なかれ似たようなものになる可能性があります。同じ地域を走るのが楽しみですし、いいタイムでステージを走行して上位でゴールを目指します。」
「ダカールですでに総合優勝していますからプレッシャーはそれほど大きくありません。しかしラリーは常に何が起こるか未知数ですから、最後の1マイルまで何が起こるかわかりません。集中してベストを尽くします。」
アドリアン・ヴァン・ベバレン
「ダカールラリー2023の準備はとても順調で、モンスターエナジー・ホンダ・チームの一員になれたことをとても嬉しく思っています。ホンダのCRF450ラリーは素晴らしいバイクで快適です。このバイクを3つの言葉で表すとしたら、快適で、安定していて、速いということになります。」
「ホンダ・レーシングのラリーチームに参加することは、キャリアにとって大きなチャンスで、本当にラッキーだと思っています。この世界にアクセスできること、そしてホンダとそのメーカー公式チームが持つすべての専門知識を活用できることは、大きな特権ですね。」
「ファクトリーマシンを操り、日本から集まった人たちと一緒にマシンを開発できるなんてまるで夢のようです。このマシンは勝つために作られた最高のマシンですね。次のレースに向けて、とてもエキサイティングでハッピーな気分ですが、同時に地に足がついた状態でもあります。」
「今回で自分にとって8回目のダカールラリーですが、結果を出したいと思っています。今まで2度、4位入賞を果たしていますが、さらに上位を目指していきます。モチベーションは高く、特に前回のアンダルシアで優勝した後は、チームに完全に溶け込んでいると感じています。サウジアラビアでのスタートが待ち遠しいですね。」
ホセ・イグナシオ・コルネホ
「2023年のダカールに向けて、全員がベストを尽くし、ポテンシャルを最大限に発揮できるように準備してきたので、満足しています。最高の状態でサウジアラビアに戻ることができましたから、自分、そしてチームのためにも良かったと思います。」
「2021年のレースがとてもうまくいっていて、ダカールラリーでの優勝が手の届くところにあることを実感したのを覚えていますから、今回は優勝を実現するために努力していきます。」
「総合優勝は自分だけでなく、チームとして達成出来ると信じている夢です。モンスターエナジー・ホンダ・チームは、ダカールでの連覇に向けて進んでいます。ライダー、メカニック、マネージャー、チームの全員がベストを尽くしていますから、自分もその一員であることが嬉しいですね。」
パブロ・キンタニラ
「2023年のダカールラリーも目前に迫り、ここ数ヶ月追い込んで準備をしてきました。ラリー・デュ・マロックで転倒し、アンダルシア・ラリーに出場できなかったので、昨シーズンの終わりには影響がありましたが、今はフィジカルは完全に回復していると感じています。」
「しばらくの休養と理学療法が必要でしたが、今はダカールに向けて自信を持てるようになりました。ダカールでは豊富な経験もありますし、参戦回数が10回を超えていることで多くの知識があります。昨年は総合2位だったので、今年もタイトル争いに加わりたいと思っています。」
「競技のレベルは世界最高レベルですし、総合優勝を狙えるコンディションのライダーが何人かいることは分かっています。しかし、ホンダCRF450ラリーは、砂漠でのレースのために特別に設計されているので、性能、快適性、安全性のバランスが取れていて、さらに自信を持てるように仕上がっています。」
(Photo courtesy of HRC)