テストはウェットコンディションでの走行となった

FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するチームHRCは12月13日(火)から15日(木)にかけて、スペインのヘレスで3日間のテストを実施した。イケル・レクオナ、チームメイトのシャビ・ビエルへは、3日間のうち2日間ずつ交互に走行した。気温は15度から18度と寒くはなかったが、残念ながらテストはすべて雨となった。

悪条件にもかかわらず、ライダー達はチームと協力してウェットコンディションでの経験を積んだ。2022年シーズンはライダー達は雨の中を走る機会が限られていたことから、今回のテストでは2人は多くの経験を積むことが出来た。

当初はエンジンのセットアップ、バイクのジオメトリー、電子制御システムのアップデート、ニッシンやショーワのブレーキやサスペンションのアップデートなどをテストする予定だったが、天候によりすべてのスケジュールを終えることは叶わなかった。次回は1月末に新年最初のテスト走行が待っている。[adchord]

シャビ・ビエルへ

「残念ながらテストは雨の中での走行となりましたが、シーズン中はウェットコンディションで走行する機会が少なかったので、今回はいい機会になりました。遅かれ早かれウェットコンディションで走行することになりますから、今回の経験が生きてくるでしょう。」

「ホンダが新しいアイテムやセッティングを持ってきてくれたことも、ありがたいですね。このテストの後は、家族や友人と一緒に過ごしながら、モトクロスやトレーニングをしていきます。数週間後にはテストで戻ってきますから、あまり時間が空くわけではありませんが、改めてチームと、ファクトリーで働くすべての人たちに感謝したいと思います。」

イケル・レクオナ

「3日間の天候は、風、雨、嵐、太陽が交互にやってきて、完全なドライでも完全なウェットでもなく、一貫した路面コンディションにはなりませんでした。まともにライディングができず、HRCがこのセッションのために用意してくれた新しいアイテムやセットアップを試す方法も見つかりませんでした。」

「今回のテストのポジティブ面としては、マシンのフィーリングが良かったことです。ウェットコンディションのおかげですべてがスムーズで負担が少なく、長時間走行することが出来ました。」

「今回は再びチームやHRCのエンジニアと再び一緒に仕事ができたことも嬉しかったですし、チームの皆のハードワークに感謝しています。これから少し休んで、家族や友人と過ごす時間を楽しみ、新年からまた全開で頑張ろうと思います。」

(Photo courtesy of HRC)