ピレリ(Pirelli)は、FIMスーパーバイク世界選手権のインドネシアラウンド(開幕戦オーストラリアに次ぐカレンダー第2戦)に、2022年のタイヤより柔らかいリアタイヤを投入することを決定した。前回のレースが開催された11月のデータをもとに、新しいアスファルトはタイヤに過度の摩耗を与えないものの、路面温度はかなり高い温度に達する。
そのため、ピレリ(Pirelli)は、リアタイヤはより高いグリップを確保できるソフトタイヤが適していると判断。今年はミディアムのSC1は投入されず、エクストラソフトタイヤがラインナップに増えることになった。[adchord]
WSBK
スーパーバイクで使用出来るフロントタイヤは2種類。ミディアムSC1、ハードSC2が投入される。なお、マンダリカはフロントタイヤに負担のかかるサーキットであるため、昨年はSC2が最も多く使用された。リアタイヤは3種類。通常使用可能なのはスーパーソフトのSCX-A(開発スペックB0800)、ソフトのSC0で、昨年からSC0が最も多く採用されている。スーパーポールとスーパーポールレースでは、エクストラソフトのSCQが使用可能となる。
WSSP
ライダーはフロントにスタンダードのSC1とSC2、リアにSCXとSC0を選択することが出来る。
ジョルジオ・バービアー(モーターサイクルレーシングディレクター)
「昨年はマンダリカの舗装工事がレース開催の数日前に終わり、新しいアスファルトの特性がわからなかったので、摩耗の観点からも、耐摩耗性能が高いリアタイヤ、SCX B0800、SC0、SC1を投入しました。」
「しかし、温度が高くなるとSC1のグリップが発揮出来なくなるため、実質的にはSC1が選択されることはありませんでした。今年はSC0とSCX B0800を投入し、予選とスーパーポールレース用にSCQを追加することにしました。」
「フロントタイヤはSC1、SC2となり、これでタイヤはほとんど市販されているスタンダードタイヤのみとなります。この時期のインドネシアは雨季なので、オーストラリアで使用したウェットタイヤが再び活躍する可能性もありますね。」
(Photo courtesy of pirelli)