FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)はオーストラリア、インドネシアに続き、第3戦をアッセンで迎える。ピレリ(Pirelli)は2022年に採用されているソリューションの性能を確認。代替オプションとの直接比較を可能にするためにいくつかの追加を行っている。今回が開幕戦となるWorldSSP300のライダーは、昨年までSC1コンパウンドのみをフロント、リアともにシーズン中使用することが出来たが、今年からはSC2がリファレンスタイヤとなる。

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FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)クラスでは、フロントには2023年モデルのSC1(ミディアム)とSC2(ハード)各コンパウンドが、ライダー1人につき8本ずつ使用可能。なお昨年はSC2が最も多く使用されている。SC2は機械的耐性と耐摩耗性に優れ、平均速度が高く、ブレーキングや急加速が要求される「スピードの大聖堂」と呼ばれるアッセンのような非常にテクニカルなサーキットの特性に適している。

リアは4つのスーパーソフトのスタンダードSCX、デベロップメントタイヤのSCX-A(仕様B0800)、アスファルトが冷たく、気温が低い場合に有効なソフトタイプのSC0がある。また、スーパーポールとスーパーポールレースのために、エクストラソフトのSCQが用意されている。

ジョルジオ・バービアー(モーターサイクルレーシングディレクター)

「ヨーロッパに到着し、WorldSSP300とYamaha R3 bLU cRU European Cupも開幕となります。2022年まではSC1が前後で供給されていましたが、今年は300クラスのライダー達もSC2のリアコンパウンドでシーズンをスタートすることになります。SC2はSC1よりも耐摩耗性能が高いので、この選択は決定的なものになるでそふ。しかし気温の高いレースでは、SC2が十分なグリップを発揮できない場合もあり、SC1にリファレンスタイヤが戻る可能性も排除していません。」

「WorldSBKとWorldSSPでは2つのコンパウンドの直接比較に重点を置いています。スーパーバイクでは、スタンダードSCXとデベロップメントSCX B0800のどちらがライダーに喜ばれるか、スーパースポーツでは、スタンダードの120/70とWorldSBKライダー達が使っている125/70のサイズの比較となります。」

「この結果が好評であれば、スーパースポーツクラスのライダーも最高峰クラスと同じフロントサイズを採用することが目標です。なお、この確認作業ははアッセンで終わるのではなく、次のラウンドでも継続され、正確な評価に必要な要素を収集していくことになるでしょう。」

(Photo courtesy of pirelli)