マルク・マルケスを押し出してしまったことでペナルティーを受けたものの、そこからクイックにスピードを発揮して一気にトップに立ったマルコ・ベッツェッキは、その後ライバルを全く寄せ付けずに優勝した。MotoGPクラスで初のドライコンディションでの優勝、落ち着いた走行は将来的なDucatiファクトリーへの道のりは明るいと思わせる。[adchord]

自分が思った以上の走行が出来た

マルコ・ベッツェッキ

「ルカ・マリーニの後ろにいて自分がセクター1でスピードがあったため、ブレーキングでオーバーテイクを試みました。ただ彼も粘ってきたので向きを変えて違う方向から攻めたんです。その後の切り返しで彼はかなり無理をしたことが原因でフロントが滑ったようです。彼がかなり寄ってきたので避けて次のコーナーで彼を抜こうと思っていたんです。彼があそこで転倒するのとは思っていませんでしたね。結果的に良い位置で彼を避けることが出来たと思います。あの転倒でひどかったのでルカ、アレックスが無事であることを祈っていました。」

「マルクを押し出してしまったことのペナルティーは仕方ないと思います。彼を押し出す意図はなかったものの、ブレーキングが遅れてしまったんです。マルクの後ろに追突しないようにとなんとかマシンをインに移動させたんです。彼を外側に押し出した形でしたから、あのペナルティーは仕方ないです。ペナルティーを受けることもわかっていましたから、落ち着いて対応することが出来ました。」

「誰かの後ろで走行しているときはフロントに空気が当たりませんから、なるべく早くパスして前にいきたいと思っていました。フロントに立った後は金曜日同様にプッシュしてどうなるかを考えていこうと思っていました。ただ、自分が思った以上の走行が出来ていました。落ち着いてバイクと共に走行したんです。初めてドライコンディションで優勝出来たので感慨深いですね。」

(Photo courtesy of michelin)