スプリントでは多重クラッシュに巻き込まれてレースを終えたマルコ・ベッツェッキ。決勝レースではその雪辱を果たすことが出来た。昨日の転倒で痛めた体は決勝レースの中ではアドレナリンもあって問題なかったとのこと。アレックス・マルケスのオーバーテイクは、やはりフロントタイヤの空気圧の問題もあってオーバーテイクが難しかったようだ。[adchord]

今日はポテンシャルを発揮しようと意気込んでいた

マルコ・ベッツェッキ

「昨日のスプリントはスタート直後の混乱の中でポテンシャルを発揮出来ずに終わりました。今日はポテンシャルを発揮しようと意気込んでいました。予選は7番手ですから、そこからのレースは簡単ではありませんでしたけどね。今回もアウト側から走っていきました。マーべリック・ビニャーレスに再び外側に押し出される結果になりましたが、幸運にも接触はありませんでした。いずれにしてもマーべリックも内側から押し出されていたので、彼の責任ではありません。」

「その後はオーバーテイクを初めて良いフィーリングのままレースが出来ました。アレックスとのバトルは大変でした。タイヤをセーブしようと思っていましたが、加速で失っている部分があったんです。アレックスはその後少し苦戦を始めたので、攻め始めたんですが、フロントの空気圧が高くなりすぎてアタック1回目は失敗、2回目に再びワイドになり、ペースで勝るセクター3で近づいて、最後から2番目のコーナーで仕掛けました。」

「今朝は昨日の転倒で痛めた左肩はさほど痛みませんでした。右側のマーべリック・ビニャーレスのハンドルが当たったところも、思ったほど悪くない状態でした。ウォームアップは痛み止めなしで走行出来ましたが、その後痛みが悪化してきたのが、レースではアドレナリンもあって痛みを感じませんでした。もうほぼ大丈夫と言える状況ですし、今日の夜にシャンパンを飲めば、さらに気分が良くなるでしょう。」

「ようやくバレンティーノが現地にいる時に結果を残すことが出来ました。いつも彼がトラックに見に来てくれる時は、転倒したり結果を残せていませんでした。フランチェスコ・バニャイアの優勝もビエッティの優勝もあって、本当に素晴らしい1日になりました。」

(Photo courtesy of michelin)