オーストリアGPの週末の中で、レッドブルKTMファクトリー・レーシングは、2026年末までブラッド・ビンダーとの契約を延長した。28歳のブラッド・ビンダーは2015年からレッドブルKTMファミリーに加入。これでファクトリーとの関係は10年以上となる。

2020年にMotoGPレッドブルKTMファクトリー・レーシングに移籍したブラッド・ビンダーは、KTMが長年をかけて構築したKTM GPアカデミーの全過程を修了した最初のアスリートとなった。同年のチェコGPでKTMの最高峰クラス初優勝を飾ると、MotoGPクラスで徐々に頭角を表していった。2021年のオーストリアGPでは、レッドブル・リンクで2度目のMotoGP優勝を果たし、今シーズンアルゼンチンGPで、KTM初のMotoGPスプリント優勝を飾っている。

ブラッド・ビンダー

「自分のことを信頼し、この素晴らしいプログラムに引き続き参加させてくれるKTMとマネージメントに心から感謝しています。サーキットで成し遂げたいことに徐々に近づいていますが、チームとクルーについてはいくら感謝を述べても足りません。2015年を振り返るとKTMでの初レースが遠い昔のことのように感じます。時間が経つのは早いですし、特別な思い出もできました。これからもKTMと沢山の出来事が待ち構えているでしょう。楽しみですね。」[adchord]

フランチェスコ・グイドッティ

レッドブルKTMファクトリー・レーシング・チームマネジャー

「ブラッドは我々のチームの支えであり、彼がさらに長く我々と一緒にいてくれることは素晴らしいニュースです。ブラッド・ビンダーとは長い間、関係を築き、プロジェクトを進めてきました。彼は我々のボックスに勝利のスピリットだけでなく、安定性とKTMに対する重要な理解をもたらしてくれます。彼は常にエキサイティングなライダーであり、一緒に働くには素晴らしい人物です。彼が私たちを信じてくれたこと、そしてここまで一緒にプッシュしてくれたことに感謝したいですね。それに我々にはまだまだ多くの可能性があります。」

ピット・バイラー

KTMモータースポーツ・ディレクター

「ブラッドを我々のMotoGPプログラムの最前線で戦うライダーとして維持することは、我々にとって大きな優先事項でした。彼は全力で取り組む生粋のレーサーです。同時にブラッドはファミリーの大切な一員であり、彼のキャラクター、ボックス、ファン、会社に対する態度は、我々にとって理想的なKTMアンバサダーと言えます。」

「私たちはすでに多くのことをともに達成し、経験してきました。彼がKTMのRC16に乗り続け、オレンジカラーを身にまといたいと望んでくれたことは、私たちにとって大きな誇りです。この先数年間、33号車のマシンをボックス内に置くことができるのであれば、これほど嬉しいことはありません。」

(Photo courtesy of KTM)