スプリントからDucatiの改善したスタート、そして加速時のグリップに苦戦したブラッド・ビンダー。KTMお膝元でなんとか結果を出したかったところだが、スプリント、決勝レース共にフランチェスコ・バニャイアを上回ることは出来なかった。なお、ペッコも語っているとおりフロントタイヤの空気圧は危険な領域に達しているようで、この後のレースでセーフティーコミッション内の議題になる可能性がありそうだ。[adchord]
シフト後の加速でDucatiに負けている
ブラッド・ビンダー
「今日はもちろん優勝するつもりでいましたが、優勝まであとわずかですから悪くないでしょう。本当にチームの素晴らしい仕事の上にこの結果が成り立っていて、彼らがどれだけ素晴らしい作業をしているかは言葉では説明が出来ないほどです。ペッコについて行こうと思っていましたが、ペッコは本当に見事な走りでしたね。」
「Ducatiは明らかにスタートが良くなりました。ただそれだけではなくて、何故かシフトアップをした後の加速がDucatiのほうがいいんですよ。KTMは加速でリアがスピンを続けていて、加速を失っているのがわかります。タイヤが新品のうちはブレーキングで差を詰めるなど出来るんですが、タイヤがドロップしてきた時に徐々に離されてしまうんです。」
「フロントタイヤの空気圧は周回を重ねて9周目くらいで危険な領域です。これ以上ブレーキングが出来ないという感覚になって、1周の中で3回ほどフロントを失いそうになりました。こういう状況になってしまったので、これ以上ブレーキングで無理をすると転倒してしまうと感じました。」
(Photo courtesy of michelin)