カタルーニャGPでレースをリード、終盤まで優勝の可能性があったマーべリック・ビニャーレス。最後はアレイシとの一騎打ちで、ターン1のブレーキングでパスされ、2位でレースを終えた。今回のレースはマーべリック・ビニャーレス自身、アプリリア移籍という大きな賭けを成功させたと言える結果となり、久しぶりのトップで走行する感覚とリズムを取り戻すことが出来たという。

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アプリリア移籍は自分への賭けだった

マーべリック・ビニャーレス

「チームの皆、そして自分も含めて最高に嬉しい瞬間です。自分にとってもレースをしてきた中でも最もお気に入りの瞬間の1つになりました。これ以上は何も望むことはありません。優勝はしたかったですが、アレイシのほうが終盤に少しスピードがありました。」

「自分自身、そしてプロジェクトを信じて進んでいけば、自分がどれだけ変わることが出来るかに驚いています。アプリリアにとって歴史的な瞬間ですが、ここまでの道のりは簡単ではありませんでした。ここまで共に頑張ってくれたアプリリアの皆に感謝しています。そして何よりも自分にアプリリアに来いと声をかけてくれたアレイシに感謝しています。」

「終盤のブレーキング争いではコースアウトしてしまったことで、ロングラップだと冗談を言っていましたが、レースの中でああいったことは仕方ありません。ギブアップはしたくなかったのでバイクを起こして加速してついていこうとしましたが、難しかったですね。とにかく終盤はアレイシのスピードが上でした。」

「あの状況でアレイシ相手にバトルをさらに仕掛ける意味もありませんし、危険なこともしたくありませんでした。アレイシとの差が広がって行くのを見ても楽しんで走行していました。今日は本当に自分自身の成長を感じた1日でした。」

「正直アプリリアへの移籍は自分自身への賭けでした。自分がバイクで出来ることを信じていましたし、メンタルの力を信じていました。今日のレースではこういった面で大きな気づきがありましたから、ミサノでのレースは異なったものになるでしょう。」[adchord]

「今まで見失っていたものは、フロントで走行する感覚、フロントでレースをリードする時に感じるリズムです。この感覚はその場にいないと理解できないもので、数年間感じることが出来ずにいました。一度この感覚を取り戻せば再現は出来るので、ミサノではトライしていきます。」

「バイクの交換はアレイシのアイディアで、彼がバイクを交換しよう!と言ったのでわけも分からず従ったんです(笑)ただ、自分達の関係がいかに深いか、いかにアプリリアを大事に思っているかの現れだと思います。」

(Photo courtesy of michelin)