スプリントに続いて表彰台でレースを終えたマルコ・ベッツェッキ。今週末はフィジカル面に加えて、ファンからの期待も大きな週末だった。空気圧はやはり難しさがあるようで、ペッコの後ろでの走行中に空気圧が上がりすぎた影響もあり、なんとか前に出ようと苦戦していたと語る。
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今年の中では一番つらいレースだった
マルコ・ベッツェッキ
「体は色々な部分が痛みますが、一番は左手です。酷い怪我ではないんですが、ライディングをしている時は問題が大きくなりますし、痛みが酷いですね。ここはそもそもフィジカルなトラックで、セクター1はバイクの方向を変えるのにフィジカルの強さが求められるトラックということもあります。苦戦は予想していましたが、思ったよりもレース後半で苦戦しましたね。」
「ペッコの後ろで走行を続けたことでフロント空気圧が上がり過ぎてしまって、そうなるとバイクを操縦することが難しくなって、より体全体でバイクを操る必要が出てきてしまうんです。この時点から手の痛みが激しくなってきてしまったんです。それもあって、なんとかしてペッコを抜いて、フロントに新鮮な空気を当てなければと思っていました。」
「ペッコを抜くことが出来たあとはフロントにスペースが出来て、バイクのフィーリングも改善していきました。手の状況は悪化していきましたが、少なくともバイクを容易に操ることが出来ました。苦戦はわかりきっていましたけど、ファンに優勝を届けたかったんです。しかし今日はホルヘの走りが素晴らしく優勝にふさわしかったと思います。ベストは尽くしたので満足すべきレースですね。」
「今年に関しては一番厳しいレースでした。今年はウインターテストからしっかりと準備をしてきましたし、ここまで手の怪我で苦戦するとは思っていませんでした。小さな怪我が大きな結果に繋がってしまったわけですが、良い結果につなげることが出来ました。」
「今週末はメンタル面でもつらいものでした。今週末はホームでしたから、トイレに行くだけでもファンに呼び止められ、優勝しなきゃだめだなどと言われていました。もちろん期待は嬉しいですが、メンタル面では追い込まれます。今週末は優勝出来ませんでしたが、こうやって全力を尽くして2位でしたし、出来る限りファンのサイン、写真撮影に応えて、良いレースが出来ました。」
（Photo courtesy of michelin）