FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)最終戦でトプラック・ラズガットリオグルはアルヴァロ・バウティスタと激しいバトルを繰り広げ、レース2の着順では優勝となったが、トラックリミットを超過したことで1ポジション降格の2位でシーズンを終えた。

トプラック・ラズガットリオグルとアルヴァロ・バウティスタの激しいバトルは最後の瞬間まで行方がわからない緊迫しつつもフェアなバトルで、トプラック・ラズガットリオグルが攻撃的なブレーキングで何度もアルヴァロ・バウティスタを上回る姿を見せつけたくれた。

運が少し足りなかった

トプラック・ラズガットリオグル

「チェッカーフラッグを1番手で通過したから、これは自分にとっては良かったですね。トラックリミットに触れてしまったわけですが、正直ペナルティの理由がわかりません。リアホイールがスライドしてるのは感じましたけど、トラックリミットを超えたことで有利にはなっていません。」

「しかしルールはルールですから、これ以上何も言えません。個人的には優勝した気分でしたが、ピットレーンに入ったときに2番手だと言われました。ヤマハとの最後のレースでいい思い出を作り、ヤマハで勝ちたかったんです。少し悲しいですし、ポルトガルのように100%以上の力を出しました。ただ運が少し足りなかったんでしょう。全体的には満足しています。」

「ヤマハには4年間ありがとうと伝えたいですね。チームは素晴らしい仕事をしてましたし、ヤマハは家族のようです。ヤマハには引き続き尊敬があります。素晴らしい思い出、多くの勝利、2021年には世界チャンピオンにもなりました。これが自分にとって初めての世界チャンピオンでしたからヤマハはとても重要な存在です。このチームで4年間、特に最後の2年間は本当に楽しかったですね。」

「2020年は初めてファクトリーチームと働き、2021年にチャンピオンになってからは、チームとの関係がますます強固になりました。皆がベストを尽くして、この週末はヤマハ全体がここに来て、最後のレースを見に来てくれた。これにはとても嬉しいです。これが自分達の最後のレースで、来年は一緒ではありませんが、将来再び一緒になることもあるかもしれません。」

誰が勝者だったのかは皆がわかっている

ポール・デニング(Pata Yamaha Prometeon WorldSBK)

「何と言えばいいのか。ポルトガルがこれまでで最高のバイクレースの1戦だと思っていましたが、今日のヘレスでのレース2はそれを上回りました。」

「トプラック・ラズガットリオグルがヤマハとチームに最高のお別れをするために、何も出し惜しみしないであろうことはわかっていましたが、彼のパフォーマンスは私たちの期待さえ超えていました。誰がレースに勝ったのかは私も知っているし、トプラックも知っています。最終的には、アルヴァロとDucatiも理解しているでしょう。」

「最後のコーナーでの大きなスライドが、トプラックのリアホイールがトラックリミットに触れる原因となり、ペナルティーを受けました。タイムを稼いだわけではないですが、ルールはルールで、それが味方にも敵にもなります。」

「本当に素晴らしいシーズンでした。関わった全員に感謝したいと思います。そしてトプラック・ラズガットリオグルの将来の幸運を祈っています。ヤマハとすべてのパートナーを代表して、大きな感謝と「aferin(よくやった)」と言いたいです。」

(Photo courtesy of yamaha)