表彰台の一方でエンジントラブルの課題も

BMWで初めて迎えたFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)シーズンにおいて、トプラック・ラズガットリオグルは早速表彰台を獲得した。スプリント形式のスーパーポールレースで3位表彰台を獲得し、戦闘力を示していたものの、レース2ではマシントラブルによってリタイアとなった。一方でチームメイトのマイケル・ファン・デル・マーク、ボノボ・アクションBMWレーシングチームのギャレット・ガーロフは、両メインレースでトップテンの結果を確保した。

土曜日の午後に行われたレース1では必須ピットストップを伴うフラッグ・トゥ・フラッグレースとして実施され、BMWライダーは強力なパフォーマンスを発揮。全てのBMW M 1000 RRがトップ10内でフィニッシュした。

日曜日の朝に行われたスーパーポールレースは、BMW M 1000 RRにとってシーズン初の表彰台をもたらした。5番手からスタートしたトプラック・ラズガットリオグルは、すぐにトップ争いに加わり、3位でレースを終えた。ギャレット・ガーロフは13位、ファン・デル・マークは16位、レディングは17位だった。

日曜日の午後遅くに行われたレース2は、トラックが汚れていたために1時間以上延期されて開催された。3番手からスタートしたラズガトリオグルは再びリーディンググループで戦ったが、数周後にエンジンから白煙を吹いてレースを終了した。

その後、ジョナサン・レイの転倒によりレースは赤旗中断され、再スタート後、11ラップのスプリント形式のレースで再開となった。ギャレット・ガーロフは8位、ファン・デル・マークは9位、レディングは17位でレースを終えている。

トプラック・ラズガットリオグル(SPRC:3位 Race2:DNF)

「今日のレース結果に関しては50パーセントは満足しており、50パーセントはそうではありません。目標は表彰台に立つことでしたが、スーパーポールレースでそれを達成しましたが、レース2では本当に勝利を争う準備ができていました。」

「レース2ではバイクを改善し本当に良いフィーリングがありました。しかし、エンジンの問題が発生しました。シーズンの最初のレースウィークエンドでしたが、バルセロナでは非常に強く戻ってくる必要があります。」

「レースで多くを学び、多くのデータを集めました。これは自分たちの仕事にとって重要です。次はバルセロナです。ここと同じように難しいサーキットですが、その次はアッセンとなりま。特にスーパーポールレースでのスタートは悪くありませんでしたから、徐々に戦闘力を発揮出来ると思います。」

「レースウィークエンド前にバルセロナでテストを行い、レースペースに焦点を当てることになるでしょう。メインレースのための良いセットアップを見つける必要があります。」

マイケル・ファン・デル・マーク(SPRC:16位 Race2:9位)

「全体的に週末は悪くなかったと思います。しかしスーパーポールで全て台無しになってしまいました。レース1は良いレースで、良いオーバーテイクと結果を得ることが出来ました。スプリントレースでは、ウォームアップで良い感じだったのでバイクに違うことを試しましたが、スーパーポールレースで気温が上がったときには同じ感覚がありませんでした。」

「その結果、レース2を16番手からスタートしなければなりませんでした。このレースでは、良いスタートを切り、最初の数ラップが強かったですね。トラブルを避けて8位で走っていたときに赤旗が出ました。P8から再スタートしましたが、赤旗が出る前の5ラップにタイヤに何らかの問題があることが分かりました。」

「その後、11ラップのスプリントがあり、タイヤのマネジメント方法が分からず走行する形になりました。レース前半のように走行していたら、最後まで持つかどうか確信が持てませんでした。複雑な感情ですが、最後には良いポイントを獲得出来ました。」

「BMWにとって最も良いことは、BMWがどれだけ大きな改善を遂げたかを見ることです。今朝、トプラックが表彰台に立ったのを見るのは素晴らしいことでした。シーズンのスタートがチーム全体に大きな自信を与えたと思います。」

(Photo courtesy of BMW)