トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMWモトラッドWorldSBKチーム)が、マニクールで行われたレース1を制し、今季16勝目をマーク。これで2024年の最多勝記録まであと2勝と迫った。ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が2位に入り、イタリア勢通算500回目のWorldSBK表彰台を達成。3位にはアレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)が入り、ビモータにとって1989年のホッケンハイム以来となるドライコンディションでのフルレース表彰台をもたらした。

■ トプラック、3メーカーでの同一サーキット勝利を達成

ラズガットリオグルはホールショットを奪い、そのまま先頭をキープ。スタート直後、アレックス・ロウズがブレガを交わして2番手に浮上。トルコ人ライダーはラップごとに差を広げ、11周目までにブレガとの差を4秒以上にまで拡大。そのまま独走状態でチェッカーを受け、マニクールでの通算9勝目を挙げた。これはジョナサン・レイが保持していた最多勝記録と並ぶ快挙。

この勝利により、ラズガットリオグルは3メーカー(ヤマハ、BMW、カワサキ)で同一サーキットでの勝利を達成した史上2人目のライダーとなった。

■ アレックスが兄弟対決を制す

6周目からはサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)とアレックス・ロウズによる兄弟対決が勃発。表彰台を懸けた一騎打ちは、19周目のターン13でサムがクラッシュしたことで決着。アレックスは3位表彰台を確保し、ビモータにとって36年ぶりとなるフルドライレースでのトップ3入りを果たした。

■ ロカテッリ、最後尾スタートから5位入賞の快走

アンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)は22番グリッドという厳しい位置からスタートし、6周目には8位に浮上。14周目にはさらに順位を上げ、サム・ロウズの転倒を経て5位でフィニッシュ。チームメイトのレミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)は6位に入り、ヤマハ勢が連続して上位に入った。

■ 安定感を見せたバッサーニとエガーター、連続トップ8

アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)は7位でフィニッシュし、3戦連続でトップ10入り。ドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)は8位で今季8回目のトップ10入りを記録した。サム・ロウズは転倒後もレースに復帰し、9位でポイントを獲得。