フランスラウンドの日曜午前、ティソ・スーパーポールレースで再び主役となったのはトプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMWモトラッドWorldSBKチーム)。圧倒的な走りで今季17勝目、マニクールでの通算10勝目を挙げ、ジョナサン・レイ(Pata Maxus Yamaha)の最多勝記録を塗り替えた。2位にはニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)、3位にはアレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)が入り、ビモータにとって2戦連続の表彰台となった。

■ トプラックが独壇場、マニクール最多勝記録を更新
ホールショットを奪ったのはブレガだったが、トプラックは1周目のターン5でトップを奪還。4周目にはブレガがターン15でオーバーランし、一時4位まで後退。兄弟であるサム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)とアレックス・ロウズにかわされるが、ブレガはすぐに巻き返して2位を取り戻す。
7周目、サム・ロウズがターン2で転倒しリタイア。これで上位3人が確定し、終盤はギャップが開いたままチェッカー。ラズガットリオグルは1分35秒500のファステストラップと共に新記録を打ち立て、マニクールでの歴代最多勝者に名を刻んだ。さらに、3つの異なるメーカー(ヤマハ、カワサキ、BMW)でマニクール勝利を達成した初のライダーとなった。
■ ロウズ兄弟対決からの表彰台、アレックスが通算49回目のトップ3
アレックス・ロウズはスーパーポールレースでも安定した走りを見せ、3位でフィニッシュ。これで2戦連続表彰台となり、WorldSBKキャリア通算49回目の表彰台。カルロス・チェカと並び、歴代17位タイにランクインした。
■ ファン・デル・マルクが今季ベストリザルトタイ、イアンノーネも復調の兆し
4位にはBMW移籍が決まっているダニーロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)。3位争いには届かなかったが、現BMWのマイケル・ファン・デル・マルクを引き離してフィニッシュ。
ファン・デル・マルクは5位でフィニッシュし、アッセン以来となる今季ベストリザルトタイを記録。6位にはアンドレア・イアンノーネ(Team Pata GoEleven)が入り、第4戦クレモナ・レース1以来の好結果を残した。
■ バッサーニがトラックリミットで降格、レイが7位浮上
最終ラップのターン10でのトラックリミット違反により、アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)には1ポジション降格のペナルティ。これにより、ジョナサン・レイが7位に繰り上がり、バッサーニは8位となった。
9位にはシャビ・ヴィエルへ(Honda HRC)が入り、わずか0.151秒差でレイを追ったが届かず。ドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)は10位でポイント圏外フィニッシュ。これで3戦連続トップ10入りと、安定感を示している。