決勝での完璧な走り、転倒経験が活きたレースマネジメント
スプリントでの転倒が脳裏に焼きついたまま迎えた決勝で、アレックス・マルケスは完璧なレースを披露した。序盤からブレーキングを極限まで攻めた結果の転倒が、むしろその後のレースマネジメントに活きたと語る。24周にわたり兄マルクを背後に従えるプレッシャーの中、ミスなく走り切り、タイヤの消耗を抑えつつ勝利を掴んだ。

転倒の反省と優勝へのつながりを語るアレックス・マルケス
「スプリントのミスはまだ頭に残っていますが、あの転倒が今日の優勝につながっているとは思います。ブレーキングをかなり奥まで握っていてあの転倒につながっていますからね。レースはマルクを後ろに控えて24周という厳しい状況でした。タイヤマネジメントもしていましたし、ミスなく走ることが出来ました。こういったトラックコンディションの中で自分たちのレベルをしっかりと発揮出来たのは大きかったと思います。」
継続するプレッシャーと今週末の重要性
「毎週末同じプレッシャーで戦っています。自分のレベルが高ければ皆がそこに高い期待を持ってくるものですので、プレッシャーは当たり前です。今週末は非常に重要な週末でしたし、それを素晴らしい形で終えることが出来ました。」




因縁のターン10でのリベンジとファンへのアピール
「ターン12でファンの前でマルクと祝福出来たのは素晴らしいことでした。ターン10は因縁のコーナーですから、リベンジをしたかったんですよ。グラベルで転がり、中指をターン10に立てて『どうだ優勝したぞ!』とやってみたわけです。」