ジョアン・ミルはスズキのMotoGP撤退によりホンダに移籍しているが、ホンダ移籍直後から現在に至るまで苦戦を続けている。2023年の年間ランキングは22位、24年現在は18位に沈んでいる。今後の2年間もしくは1年間を左右する契約についてはホンダと更新するのか、他チームへと移籍するのかは定かではないが、自分のマーケットでの価値を再度向上させていく必要があると語る。いつまでも待つことは出来ないと語っていることからしても、魅力的なオプションがあれば、ジョアン・ミルの移籍の可能性は高いだろう。

スピードがあることを証明する必要がある

ジョアン・ミル

「昨年と比較するとホンダ内部の状況は大きく変わっているのは事実ですが、これで十分といえる状況かはわかりません。ホンダのことを信じていますが、いつまでも将来について決断を先延ばしには出来ません。現状は今出来ることから最大限のポジティブな内容を得ようと思っています。今の状況を乗り越えていきたいと思っていますし、ホンダ、チームとともに懸命に作業を続けています。100%の力で走っていますし、パッケージ内容が改善すれば110%の力で将来に結果を繋げていけると思います。」

「ライダーとしては苦しい状況で、自分は今すぐ結果を出したいんです。そしてそのために戦えるバイクがいつい出来上がるのかわからない状況なんです。自分のライダー生命は刻一刻となくなっていきますが、いつ結果を出せるバイクが出来上がるのかわからない状況です。もし今ホンダを去ったら、自分はこのホンダとのプロジェクトに失敗したことになります。ただ、いつまでも待ち続けることは出来ません。」

「現状の自分のマーケット価値としては、ホンダにやってきた当初とは異なります。1年、2年と結果を出していない状況ですから、自分にスピードがあることを再度証明する必要があります。正直オファーがある状況ではありませんが、いくつかのオファーがあったとしたらどれを選ぶべきかはわかりません。」

「自分のこれからの選択については将来的にハッピーになれることを確実に納得出来るオプションを選びたいんです。これからの選択が今後の2年間を大きく左右するわけですからね。正直今現在までの2年間は楽しめていません。」

(Photo courtesy of michelin)