ジャック・ミラーは、KTMでの2年間を終え、2025年からプラマック・ヤマハへ移籍する。2024年シーズンではレッドブルKTMのチームメイト、ブラッド・ビンダーや、サテライトチームTech3 GasGasに所属するルーキーのペドロ・アコスタに後れを取る形となったミラー。期待された活躍を果たせず、KTMでの時間は厳しいものだった。

ジャック・ミラー

「皆に残念な結果でした。全員が望んでいたものとは違ったと思います。自分は25回の表彰台経験を持ってKTMに加入し、Ducatiではチャンピオンシップ争いに加わっていました。しかし、KTMでの結果は自分が想像していたものとは大きく異なりました。

「2024年シーズンの始めには、これまでで最も厳しいオフシーズンを乗り越えましたが、期待していた結果は得られませんでした。バレンシアで初めてバイクをテストしたときから、最終戦最後のラップまで全力を尽くしました。その点には誇りを持っています。」

「正直、この1年は本当に厳しいものでした。バレンシアで2023年の最終戦をリードした時は素晴らしい気分でしたし、ザクセンリンクでのスプリントやヘレスでの表彰台も良い思い出です。でも今年の新しいタイヤには適応できませんでした。同じシャシーを昨年のミサノから使い続けていたことも、助けにはなりませんでした。それが現実です。」

「ヘレス2023がKTMでの最高の瞬間だったと思います。でも、タイのブリーラムでの5位も印象的でした。あの日は雨でのレースでしたが、再び表彰台争いに戻れたのが嬉しかったです。最後の2年間を象徴するような結果でした。常に全力を尽くしましたし、どんなに辛い状況でも諦めませんでした。」

(Photo courtesy of michelin)