ダカールラリー2025第5ステージでは、レッドブルKTMファクトリーレーシングのルシアーノ・ベナビデスが今大会初勝利を飾り、総合順位を7位に浮上させた。一方、ラリー2クラスではエドガー・カネットが圧倒的な走りを見せて2度目のステージ勝利を挙げ、クラスリードを16分に広げた。総合首位のダニエル・サンダースはペナルティの影響でステージ12位となったものの、7分のリードを維持している。

ルシアーノ・ベナビデス:粘り強い走りで初勝利

ルシアーノ・ベナビデスは、第5ステージで見事な走りを披露。スタート後すぐに先行するライダーたちを追い上げ、87km地点でトップタイムを記録。ゴール時点では2位だったが、アドリアン・ヴァン・ベヴェレンへの2分ペナルティにより1位へと繰り上がった。現在総合7位のベナビデスは、休息日明けからさらなる順位上昇を目指す。

ルシアーノ・ベナビデス

「今日は非常に良い一日でした。14番手スタートだったおかげで前のライダーたちのトラックを利用しつつ攻めることができました。バイクの調子も良く、自分の走りにも満足しています。来週はステージごとに攻めるべき場所と抑えるべき場所を見極める戦略が重要になると思います。このリズムを維持し、後半戦で更に攻めていきます!」

エドガー・カネット:ラリー2クラスを支配

エドガー・カネットはラリー2クラスで2度目のステージ勝利を達成。彼のライバル、マイケル・ドハティとの激しい競り合いを制し、クラスリードを16分に広げた。初出場ながら総合順位でも10位に浮上する快挙を成し遂げた。

エドガー・カネット

「今日は砂地や岩場など多様な地形がありましたが、大きなミスをせず走れたことに満足しています。ナビゲーションが難しいポイントもありましたが、リズムが良く、全体的に良いステージだったと思います。この1週間で多くの時間をバイクの上で過ごしましたが、明日の休息日を楽しみにしています。目標はもちろんラリー2クラスの優勝なので、これからも全力で走り続けます!」

ダニエル・サンダース:首位を堅持

前日のステージで勝利したダニエル・サンダースは、428kmのスペシャルステージを先頭でスタート。難しいナビゲーションと隠されたウェイポイントに挑み、トップ10タイムを刻み続けたものの、スピード違反で8分のペナルティを受け12位に後退。それでも総合首位を維持し、第6ステージでの巻き返しを狙う。

ダニエル・サンダース

「今日のステージは本当に楽しかったです!序盤は集中して走れましたが、400km地点でロードブックのタブレットに問題が出たので、先行するライダーたちの後ろを走る必要がありました。この1週間で経験値が活きていると感じています。来週のラリーが待ち遠しいです!」

ケビン・ベナビデス:無事に第1週を完走

ケビン・ベナビデスは多様な地形に挑みながらミスを避け、ステージを37位で完走。総合26位で休息日を迎え、後半戦に備える。

ケビン・ベナビデス

「今日のステージは良い走りができました。ここまで厳しい1週間でしたが、自分のペースを守りながら走り切れて満足しています。来週も引き続き全力で挑みます!」

第5ステージ結果(暫定)

  1. ルシアーノ・ベナビデス(KTM) 4:53:00
  2. アドリアン・ヴァン・ベヴェレン(ホンダ) +0:47
  3. ホセ・イグナシオ・コルネホ(ヒーロー) +1:31
  4. ロス・ブランチ(ヒーロー) +3:20
  5. リッキー・ブラベック(ホンダ) +3:30

総合順位(第5ステージ終了時点)

  1. ダニエル・サンダース(KTM) 30:20:25
  2. トシャ・シャレイナ(ホンダ) +7:02
  3. ロス・ブランチ(ヒーロー) +17:48
  4. アドリアン・ヴァン・ベヴェレン(ホンダ) +18:31
  5. スカイラー・ハウズ(ホンダ) +19:59
  6. ルシアーノ・ベナビデス(KTM) +24:15
  7. エドガー・カネット(KTM) +1:01:44

(Photo courtesy of KTM)