アルゼンチン戦と同じタイヤ配分を継続

2025年のアメリカズGPに向けて、ピレリはアルゼンチンGPと同様のタイヤ配分を継続する。開催地となるテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は一部再舗装されており、Moto2およびMoto3のライダーたちは、前戦アルゼンチンと同じスタンダードコンパウンドおよび数量のタイヤを使用する。

今回提供されるのは、市販されているソフトおよびミディアムのスタンダードスリックタイヤ。フロント2種、リア2種の計4種類で、各選手にはそれぞれ8本ずつが配布される。加えて、ウェットコンディション用として、フロント5本、リア6本が用意されている。

昨年のCOTAでは、Moto2ではほぼすべてのライダーがリアにソフトSC0を使用し、フロントにはミディアムSC2との組み合わせが一般的だった。一方、Moto3では、リアにはソフトSC1とミディアムSC2の両方が使用され、フロントではSC2が広く選ばれていた。

このサーキットは粘土質の地盤に建設されており、湿気と乾燥の周期によって地盤が膨張・収縮し、路面に凹凸が生じやすい。そのため、ターン19からターン2までの区間(スタート/フィニッシュのストレートを含む)およびターン11と12の間の最長ストレート(1200m)にかけて、再舗装が実施された。

ジョルジオ・バルビエ モーターサイクル・レーシング・ディレクター

「COTAでは2024年にもMoto2およびMoto3のレースが行われましたが、その時期は4月中旬だったため、今年は気温がやや低くなる可能性があります。特に気温が低ければ、摩耗に多少の影響が出るかもしれませんが、管理可能な範囲です。」

「昨年は市販のスタンダードタイヤが優れた性能を発揮し、ラップレコード、ベストレースラップ、総合レースタイムすべてで記録を更新することができました。このサーキットに適した選択だと確信しています。サーキットの一部、特にストレート区間の再舗装は定期的に行われており、我々にとってはもはやルーチン作業です。今年の最初の2戦ではライダーたちが非常に速く、記録を更新しました。オースティンでもこの勢いを維持できるかどうか、非常に楽しみです。」

(Photo courtesy of Pirelli)