MotoGP™は、バレンシアのリカルド・トルモ・サーキットで2031年までグランプリを開催する新契約を発表した。今回の契約により、2027年から2031年までの5大会が確約されたことになる。リカルド・トルモ・サーキットは、すべての観客席からコースの大部分が見渡せるスタジアムのような構造で知られ、観客とパドック関係者の双方に愛される会場だ。ヨーロッパ屈指の文化都市バレンシアの近郊に位置し、組織運営やプロモーションにも定評がある。

このサーキットは、過去にも「ベストグランプリ賞」を複数回受賞しており、今回の契約延長により、今後も同賞の有力候補となることが予想される。2024年は水害の影響で最終戦を開催出来ていないが、今年は熱い最終戦の舞台となる。

バレンシア州知事カルロス・マソン

「バレンシアへのご支援に感謝します。これは間違いのない選択だと思います。売り切れになるのが最も早いグランプリは他にありません。ここには巨大なファン層、モータースポーツへの愛情、そしてオートバイ競技に対する情熱があります。これはバレンシア、チェステ、バレンシア県、そしてバレンシア州全体にとって非常に重要なことです。この更新は、かつてないほどの競争がある中で実現しましたが、私たちは常に自分たちが“切り札”を持っていると確信していました。ファンの存在こそが最大の差別化要因です。」

「また、MotoGPがもたらす経済的インパクトについても触れたいと思います。私たちは今、感情的な回復だけでなく経済的な回復にも取り組んでいます。そして、これほどのファンに支えられていれば、勝利のカードは手元にあるのです。バレンシアのモーターサイクルファミリー、スペイン、そして世界中のモーターサイクルファンの皆さんにお祝いを申し上げます。魂のこもった、いや、昨年を経てさらに“魂”が増したこのサーキットが、再びこの素晴らしいスポーツを提供する舞台となります。」

リカルド・トルモ・サーキット ゼネラルマネージャー、ニコラス・コジャド

「2025年の今、バレンシアGPが2031年まで確約されたことは、サーキットにとって最高のニュースです。この25年間、私たちが正しい道を歩んできた証だと感じています。バレンシア州政府とMotoGPの支援に心より感謝します。オートバイレースは、バレンシア社会に深く根付いた文化です。2024年は水害によりグランプリが開催できませんでしたが、ドルナとMotoGPは変わらず私たちを支えてくれました。今は復興に向けて取り組みながら、11月に史上最高のバレンシアGPを実現すべく準備を進めています。」

ドルナ・スポーツ CEO カルメロ・エスペレータ

「バレンシアでの未来を発表できることを非常に嬉しく思います。このサーキットは、観客にとってユニークな眺望を提供し、ファンが作り出す雰囲気が唯一無二の魅力となっています。常に満員で、プロモーターの仕事も素晴らしい。我々にとっても、情熱的なファンに応えることができる舞台として誇りに思っています。2024年の出来事を経て、今回の5年契約は、バレンシアへの長期的なコミットメントを改めて示すものです。今シーズンの復帰、そして2031年までのグランプリを心から楽しみにしています。」