2025年MotoGP世界選手権は北米ラウンドに突入。Honda HRC Castrolチームは、第3戦の舞台となるアメリカ・テキサス州オースティンのCOTAに戻ってきた。全20コーナー、全長5.51kmのCOTAは、特にターン3〜6の高速セクションが独特で、ライダーとマシンに多彩な挑戦を突きつけるトラックだ。進化を続けるHonda RC213Vにとっても、ここは格好の試験場となる。

Honda HRC Castrolのジョアン・ミルは、前戦アルゼンチンGPでトップ10に復帰。転倒続きだった流れを断ち切り、総合11位につけている。過去にCOTAで最高4位(2022年)を記録しており、自信と集中力を武器にさらなる上位を狙う。

一方、ルカ・マリーニは今季ここまで2戦連続でポイントを獲得。日曜日の決勝レースでは好ペースを見せており、予選ポジションを改善できればさらなる上位進出が見えてくる。アメリカズGPには良い思い出も多く、2023年にはプレミアクラス初表彰台を獲得した地でもある。

ジョアン・ミル

「レース間の休みは短かったですが、すぐにまた走れるのが嬉しいですし、今の勢いを活かしてさらに成長していきたいと思います。オースティンのサーキットは本当に特別で、他のどこにも似ていないコースです。今シーズンのスタートは悪くなかったので、前向きな気持ちで臨みますが、ここでマシンがどう走るか、路面の状態など、チェックすべき点は多いです。このコースはすべての要素を一つのラップでまとめ上げる必要があり、小さなミスが結果に響くので、集中力が鍵になります。」

ルカ・マリーニ

「オースティンではさらに上を目指します。これまでの2戦の内容には満足していますが、ここからは一段上のステップが必要です。予選で良いポジションを取ることができれば、決勝でより戦えるはずです。アルゼンチンではレースペースが良くて、リーダーに近づくことができましたが、タイヤを使いながら追い上げていると限界が早く来てしまいます。もっと前からスタートできれば、もっと競争力を発揮できるはずです。COTAは僕の好きなコースの一つなので、この週末を最大限に活かしたいです。」

(Photo courtesy of HRC)