2025年MotoGP第4戦「カタール航空カタールGP」が、4月11日から13日にかけてロサイル・インターナショナル・サーキットで開催される。Honda HRC Castrolチームは、ルカ・マリーニとジョアン・ミルの2名でナイトレースに挑み、アメリカズGPでの課題と収穫をもとに挑む。

マリーニ ホンダでのベスト更新中

現在ランキング9位(20ポイント)のルカ・マリーニは、開幕3戦で2024年シーズン総得点をすでに上回る活躍を見せている。RC213Vでの走行にも徐々に適応し、COTAでは日曜決勝で自身最高のホンダ成績を記録。着実な積み重ねを続ける姿勢は、今後の開発においてもチームの重要な指標となっている。

ミル 信頼回復を懸ける一戦に

一方のジョアン・ミルは、序盤戦こそ予選Q2進出を連続で果たすなど速さを見せたものの、決勝レースでの転倒に苦しんだ。現在はランキング15位(10ポイント)。ミル自身も「走れてはいるが、完走しなければ意味がない」と語っており、安定感を取り戻すことが喫緊の課題となっている。

Honda HRC Castrolチームのランキング

チームランキングではHonda HRC Castrolは6位(30ポイント)、コンストラクターズランキングではホンダが36ポイントで2位の座を維持している。マリーニとミルの得点は現在拮抗しており、両名が確実にポイントを積み上げることが、今後の展開に大きく影響する。

ルカ・マリーニ

「今年は良いスタートが切れていて、2024年の終盤よりも全体的に良くなっています。毎戦ごとに自分もチームも前進しており、バイクのフィーリングも向上しています。カタールは簡単ではないコースですが、昨年の初戦よりも今回はもっと多くのことができると感じています。気象条件もオースティンよりは安定しているはずなので、チャンスを逃さずに走りたいです。」

ジョアン・ミル

「今回の目標はとてもシンプルです。これまで見せてきた速さを、しっかり結果に繋げること。自分自身もバイクもパフォーマンスはあるのに、レース中の転倒で全てを失ってしまっています。それを止めなければなりません。カタールは自分にとって相性の良い場所なので、再起には良い舞台になると思います。まだ闘志は燃えています。」

(Photo courtesy of HRC)