2024年の開催中止を経て、MotoGP世界選手権が南米アルゼンチンに帰ってきた。Honda HRC Castrolは、テルマス・デ・リオ・オンド・サーキットでの進歩を目指す。Honda HRC Castrolは、タイでのラウンドを終え、南米唯一のグランプリが開催されるアルゼンチンに到着。ファクトリーチームにとっては、過去に良い思い出も苦い経験もあるサーキットだが、2025年は新たなスタートとなる。

堅実な成長を目指すマリーニ

タイで自身最高位タイとなるリザルトを記録したルカ・マリーニは、アルゼンチンでもその勢いを継続することを狙う。安定した走りとデータ収集に注力し、転倒やミスを避ける姿勢が功を奏している。予選でのわずかな進歩が、大きな結果につながる可能性があると見ている。

ルカ・マリーニ

「タイでは非常に良い週末を過ごすことができました。アルゼンチンに向けても、この流れを継続できると楽観的に考えています。オフシーズンにチームとともにマシンの基礎をしっかり作り込んだので、初めての走行でも問題ないはずです。2023年にはここで初のスプリント表彰台を獲得しましたし、今週末もポジティブな結果を目指します。アルゼンチンの後は、初めてブラジルへ行き、来年レースが予定されている新サーキットを試走する予定です。非常に楽しみです。」

リベンジに燃えるミル

タイGPでの速さを証明しながらも、レースでは転倒で結果を残せなかったジョアン・ミル。アルゼンチンではその悔しさをバネに、確実にポイントを積み重ねていく意気込みだ。過去にはMoto2で7位が最悪のリザルトと、相性の良いサーキットでもある。

ジョアン・ミル

「タイでの走りにはポジティブな要素が多くありました。アルゼンチンではしっかりとポイントを獲得し、結果を出すことが大切です。テストは行っていませんが、通常は強いベースを持っているので、初日から競争力を発揮できると考えています。過去にも良い結果を残してきたサーキットなので、良い週末にできるはずです。」

(Photo courtesy of HRC)