スプリントでの転倒に悔しさも、自らの挑戦姿勢を強調
ファビオ・クアルタラロは、オランダGPスプリントレースでの転倒に対し、自らが全てのコーナーで限界を攻め続けているからこその結果だと振り返った。土曜の予選ではスピードを発揮できるものの、レース本番ではライバルの追い上げに対応できず、エンジンパワーやグリップ不足、さらにはウイリーに苦しんでいると吐露。タイヤ戦略の誤算も影響し、理想のコンディションを整えきれなかった彼は、決勝に向けて冷静に課題修正を図る構えを見せた。表彰台にはまだ届かない現状に悔しさを滲ませつつも、勝利を渇望する強い意志は揺るがない。
予選での速さとレースでの苦戦
「土曜日にはスピードを発揮出来ますので、1周であればスピードがあります。しかしレースだと別で、ライバルのオーバーテイクに向けて備えることが出来ないんです。そのため出来る限りフロントにとどまるという走りしか出来ません。特にエンジンパワーとグリップに苦戦していますし、ウイリーも発生しています。明日はこういったことを繰り返したくないですね。」
タイヤマネジメントとブレーキングの課題
「予選とレースでは全く異なります。予選はタイヤのオーバーヒートなどを何も気にする必要がありません。レースではタイヤのことをオーバーヒートさせないようにも考えつつ走行が必要です。ブレーキングの安定性に関しても新品のリヤとユーズドフロントの組み合わせですからトリッキーでした。明日に向けて調整します。」
金曜日の戦略ミスと決勝への備え
「今日ユーズドフロントを使用したのは金曜日の戦略ミスです。本来使うべきではないタイヤを1本余計に使用しているんです。明日に備えて新品のソフトフロントを使わずに取っておいたんですよ。スプリントで優勝するにしても多くのラッキーなことが起きる必要があります。シルバーストーンのような状況であればそういうことも有り得ました。ただ、正直表彰台の準備は出来ていません。ライバルがシルバーストーンのように苦戦する時があれば話は別ですけどね。今日の転倒は速かったですが、これは自分が優勝したいと思っているためです。すべてのコーナーにおいて限界で攻めていますから、こういったこともありますね。」