FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)最終戦ヘレス ニコロ・ブレガがポールポジションを獲得

ブレガ ヘレスで2年連続ポール獲得

ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が、2025年ヘレスラウンドのTissotスーパーポールで自身の持つコースレコードを大幅更新し、他を寄せつけないポールポジションを獲得した。1分36秒629という驚愕のタイムをマークし、ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)に0.524秒差をつけた。これでブレガは今季5度目、キャリア通算9回目のポール獲得。また、12戦連続フロントロウスタートという完璧な記録も継続中だ。

オープニング走行から主導権を握ったブレガ

トプラック・ラズガットリオグルがまず1分37秒707で暫定トップに立ったが、ブレガはその直後の1周目でセクター2終了時点で0.278秒リード。最初のアタックで1分36秒927を記録し、早くも0.8秒の差を築いてみせた。サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)が2番手に割って入ったことで、ラズガットリオグルは一時3番手に後退した。

2度目のアタックで記録更新、ライバルを完全に突き放す

残り5分を切って各車が2回目のアタックに突入。ラズガットリオグルは1分37秒153を叩き出し、ブレガに肉薄する動きを見せたが、その直後、ブレガがさらにタイムを更新。最終ラップで1分36秒629という圧倒的なタイムをマークし、2024年の自身の記録をほぼ1秒更新した。

サム・ロウズは1分37秒601で3番手につけたが、セッション後にメディカルによって走行不適格と判断されたため、以降の順位は繰り上げとなった。これにより、兄アレックス・ロウズ(bimota by Kawasaki Racing Team)が3番グリッドに昇格。4番手にはアンドレア・イアンノーネ(Team Pata GoEleven)、5番手にはレミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)が続く。

ジョナサン・レイ(Pata Maxus Yamaha)は1分37秒986で6番グリッド。後方にはアルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)、シャビ・ヴィエルへ(Honda HRC)、アンドレア・ロカテリ(Pata Maxus Yamaha)と実力者が続いた。