ダカールラリー2026【ステージ12】ブラベックが完璧な戦略で首位奪還、ダカール最終ステージを前に3度目の戴冠へ前進

リッキー・ブラベックの賭けが的中した。前日の第11ステージで総合首位の座を意図的にルシアーノ・ベナビデスに譲ったブラベックは、わずか23秒差の2位で今朝のスタートを迎えた。そして第12ステージで見事なパフォーマンスを披露し、総合首位を奪還しただけでなく、その差を3分43秒にまで広げた。明日の最終ステージを前に、3度目のダカール制覇が現実味を帯びてきた。

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この戦略的なポジション取りは決して無謀ではなく、まさに計算された一手だった。今朝はベナビデスの6分後にスタートすることで、有利な状況を最大限に活かした。今大会2勝目、通算13回目のステージ勝利を挙げたホンダのブラベックは、その技術と経験でライバルを圧倒。

ただし、ベナビデスの逆転の可能性が完全に消えたわけではない。兄ケビン・ベナビデスは2023年大会でトビー・プライスに12秒差を逆転して優勝している。今回、ルシアーノ・ベナビデスは総合で3分差を追う立場であり、明日の走行距離は105kmと短い。その中でブラベックはオープナーボーナス(最大1分23秒)も得られるため、レッドブルKTMのベナビデスが逆転するには、まさに“超音速”の走りが必要だ。

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スカイラー・ハウズとアドリアン・ヴァン・ベヴェレンは序盤で先頭を走ったが、その後はブラベックとベナビデスの一騎打ちに譲った。ハウズは24分以上遅れながらも、サンダースの不調(肩の負傷)により総合4位に浮上。サンダースは5位に後退し、ヴァン・ベヴェレンが8分差で6位につけている。

ラリー2クラスでは、トニー・ムレックが前日に続き首位を堅持。今日の走行でさらにリードを広げ、プレストン・キャンベルとの差を6分12秒にした。

ダカール2026は残すところ最終ステージのみ。105kmの短距離で勝負が決する。ブラベックの3度目の戴冠なるか、それとも劇的な逆転劇が待っているのか、最後のドラマがヤンブーで幕を開ける。

ステージ12結果

ステージ12終了後の総合順位