
2026年シーズンの幕開けとなる3日間のセパン・シェイクダウンテストが終了。ファクトリーテストライダー、ルーキー、コンセッションによって参加が許可されたDランクのファクトリーチーム所属のレースライダーたちが走行し、最終日にはホンダのアレイシ・エスパルガロが1分57秒173でトップタイムを記録した。
ホンダ:エスパルガロがホンダの進化を披露
ホンダのテストライダーであるアレイシ・エスパルガロは、2025年のマレーシアGP予選でジョアン・ミルが記録した7番グリッドのタイムを数テンポ上回る1分57秒173をマーク。このラップは、仮に昨年のグリッドに当てはめると4番手に相当する。2025年最終戦での1ポイント差によりホンダはCランクへ昇格し、テストに関する特権の多くを失ったが、それでも日本メーカーは確かな進化を見せている。
KTM:ポル・エスパルガロ2番手
レッドブルKTMファクトリーレーシングのポル・エスパルガロが最終日に1分57秒299を記録し、2番手。2025年マレーシアGP予選Q2でのチーム最上位だったペドロ・アコスタのタイムを約0.05秒上回る結果となった。KTMはポルに加え、モトGP殿堂入りのダニ・ペドロサ、そしてベテランのミカ・カリオという3名体制でシェイクダウンを実施。空力面での大幅なアップデートが目を引いたが、それ以上に将来的な技術開発を視野に入れたコンポーネントのテストも行われていると噂されている。
ヤマハ:V4エンジン初陣で3番手
モンスターエナジー・ヤマハMotoGPのファビオ・クアルタラロが3日目に1分57秒台後半を記録し、3番手。2025年のQ2タイムからは0.5秒ほど遅れるが、今回投入された新型V4エンジン搭載のYZR-M1としては初の公式走行であり、十分なパフォーマンスを示した。ヤマハはDランクのためテスト制限がなく、クアルタラロ、アレックス・リンス、そしてプラマックヤマハのジャック・ミラーを含む6人のライダーが参加。
加えて、テストライダーのアウグスト・フェルナンデスとアンドレア・ドヴィツィオーゾ、さらにMotoGPルーキーのトプラック・ラズガットリオグルも走行を重ねた。新車・新コンセプトに挑む今季、確認すべき項目は多岐にわたった。
ドゥカティ:ピッロが地道に周回
ドゥカティは唯一のテストライダー、ミケーレ・ピッロが数度の転倒に見舞われながらも走行を続け、テストメニューを消化。注目されたのは初日に明らかとなった新型空力パッケージ。ピッロは来週火曜から始まるオフィシャルテストに向けてマシンのベース作りに徹した。一方で、グレシーニのアレックス・マルケスは土曜日にクアラルンプール中心部で行われたチームプレゼンテーションを前にピットで様子を見守った。
アプリリア:シャシー確定、空力選定へ
アプリリアでは、テストライダーのロレンツォ・サヴァドーリがシャシー開発を締めくくり、マルコ・ベツェッキ、ラウル・フェルナンデス、そして小椋藍が使用するトラックハウスMotoGPマシンの最終準備を担当。マレーシアテストに向けて、空力パーツの選択が今後の焦点となる。ホルヘ・マルティンは走行には加わらないが、チームと共に現地入りする。
ルーキー動向:モレイラとラズガットリオグル
今季のMotoGPルーキーであるブラジルのディオゴ・モレイラとトルコのトプラック・ラズガットリオグルは、3日間の走行枠を最大限活用。モレイラはLCRホンダで一部技術的トラブルに見舞われたが、最終日に1分58秒338を記録。ラズガットリオグルはプラマック・ヤマハから1分58秒465と、僅差で続いた。
いよいよ来週2月3日から5日にかけて、セパン・オフィシャルテストが開催され、オフィシャルテストでは全チームに公式ライダーが走行を開始する。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。