前後にハードタイヤを履いたクラッチローはタイヤ選択を間違えたと語り、序盤は苦しいレースが続いたが、後半は後続との差を維持してレースを終えた。昨年はオーストラリアの転倒でキャリアを終える可能性もあったほどの大怪我をして復帰、そして表彰台獲得ということで喜びもひとしおだろう。
カル・クラッチロー
「時間がない中でチームは素晴らしい仕事をしてくれました。今回はウォームアップで試した内容がしっかりと機能しましたね。レースタイヤに関しては選択を間違えたんですが、実際に走り始めるまでわかりませんでした。自分はハードなら最後まで保つと思っていてソフトは保たないと思っていたんです。トップ選手達と一緒に走る中で、彼らの方がタイヤのグリップは良さそうだったんです。彼らはバイクを早めに起こして加速出来ていたんですが、自分はスピニングが発生していたんです。」
「残り5周はタイヤが完全に終わっていましたが、後続とのギャップは大きいとわかっていたのでクルージングしてレースを終えました。マーベリックの転倒は残念でしたが、マルケスと素晴らしいバトルでした。昨年自分のターン1での酷い転倒、怪我を考えると今回の結果は本当に良かったですね。」
「昨年の転倒は回復までに1年ほどかかっていますし、キャリアを終えることになる可能性があったほど酷い怪我でした。今回もあの転倒のことは考えたくなくてね。今朝手術をしてくれたドクターと会って、自分のキャリアを救ってくれた事について改めてお礼を伝えたんです。今年の頭はまたバイクに乗れるかどうかなんてわからない状況でしたから、大怪我をしたサーキットでこうして表彰台に戻ってこれたのは嬉しいですよ。」
(Source: LCR HONDA)
(Photo courtesy of michelin)