世界中で新型コロナウイルスの影響が広がり続けているが、ドルナ・スポーツは新たにプレスリリースを発表。このまま新型コロナウイルスの影響が収まらず、各国の渡航制限が解除されない場合、2020年シーズン自体の中止も視野に入れる必要があるとしている。

日本以上に感染拡大の影響が大きいヨーロッパがMotoGPの主戦場であること、MotoGPが転戦するには、各国政府が国内で課している移動制限、国外への渡航制限の解除が必要であることを考えると、我々モータースポーツファンも2020年の各種モーターサイクルレースの中止を覚悟する必要があるだろう。
ドルナ・スポーツ「2020年における最も重要な任務はレースをすること」

ドルナ・スポーツ プレスリリース

「新型コロナウイルスのパンデミックにより、2020年のMotoGPカレンダーに大きな変更が加えられています。すでに数戦が延期されており、シーズンを再開出来るかどうか不明確な状況が続いていますが、ドルナ・スポーツは2020年における最も重要な任務はレースをすることだと再確認しています。

「ドルナ・スポーツはFIM、IRTA、MSMA、プロモーター達と協議を続けており、現在の状況を注視しつつ、各団体の代表同士の繋がり、コミュニケーションを密接に行っています。当然ながら各団体の最終的なゴールはレースを可能なタイミングで出来るだけ早く開催するということです。
ドルナ・スポーツ「2020年における最も重要な任務はレースをすること」
「2020年に可能な限り多くのレースを開催することが最も大切な任務であることは変わりませんが、各国の政府と各保険機関と協調して今後の判断を行っていきます。このパンデミックが我々の生命とスポーツを誰もが想定する以上の期間で引き続き脅かし、各国の渡航制限が解除されないとしたら、ドルナ・スポーツは、FIM、IRTA、MSMAと共に2020年シーズン自体の中止も検討しなければなりません。

FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)に関しても、MotoGP同様に2020年シーズンに可能な限り多くのレースを開催することが最優先事項ですが、これも同様に安全上レースを開催出来ることが出来るようになればの話です。ドルナ・スポーツ、各関係団体の願いはレースをすること、安全性を確保すること、そして世界中のファンに彼らが最も愛するモーターサイクルレースを届けることなのです。
ドルナ・スポーツ「2020年における最も重要な任務はレースをすること」

(Source: Dorna Sports)

(Photo courtesy of Michelin)