アレイシ・エスパルガロが目の前で転倒したことでフロントブレーキをわずかに握ったことで転倒したファビオ・クアルタラロ。スタート直後、タイヤも温まる前でバンク中のブレーキ。転倒は避けられなかっただろう。
この転倒でチャンピオンシップ争いには破れたと語るが、今週末のレースには大きなモチベーションを持って挑むと語る。2020年型のM1は調子が良いか悪いかの2通りしかないと語り、来年に向けて課題が山積しているという。
チャンピオンシップ争いには破れたと言える
ファビオ・クアルタラロ
「難しいレースになると思っていましたが、転倒してしまったのは実にショックです。チャンピオンシップは終わっていませんが、今後の目標はチャンピオンシップ2位を獲得することになるでしょう。本当に残念ですが、もはやどうしようもありません。」
「アレイシ・エスパルガロが目の前で転倒して、それでフロントブレーキを少し握ったことで転倒しました。2019年のシルバーストーンと似た状況ですね。転倒して再び走り出したものの、数周はスターティングデバイス(車高を変化させる機構)がおかしな動きをしていました。」
「今日チャンピオンシップ争いに破れたと言えるでしょうが、アラゴン1でもタイヤ空気圧の問題でポイントを大きく失ったんです。チームとしてはもっと空気圧を下げて走りたかったのですが、ヤマハ側から拒否されたんです。」
2020年型のバイクは最高か最低の2通りしかない
「今年のM1は昨年型と大きく異なっています。調子が良い時はFP1から順調で、少しの変更で問題なく結果が出せます。ル・マンなどは良い例ですね。今年のバイクは最高か最低の2通りしかないんですよ。」
「それにスズキとヤマハを比べると、ヤマハは2台のバイクが表彰台を獲得したのはヘレスが最後。しかしスズキは4回もダブル表彰台を獲得しています。そしてヤマハは4台のバイクを管理しなければならないところ、スズキは2台のバイクのみなんです。」
「今年チャンピオンシップで素晴らしい走りをしているのはジョアン・ミル1人ですね。彼は実にコンスタントに結果を残していて、そのせいもあって彼がチャンピオンシップリーダーなんです。」
「今年はとにかく良い形でシーズンを終えることが重要です。しかし来年にかけては多くの物事を変えていく必要があります。ヤマハよりもライバルメーカー達のほうが良い仕事をしていると感じています。」
「今望んでいることは可能な限り上位でチャンピオンシップを終えることです。多くのポイントを失いましたが、モチベーションは失っていません。転倒はしたもののレースを続けたことで多くのデータを収集しています。2ポイントとは言え、ポイント獲得は重要です。出来る限り最高の仕事をしたいですね。」