ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)開幕戦のピレリ・アラゴンラウンドは、スリックタイヤ、インターミディエイトタイヤ、レインタイヤを使用したピレリ陣営にとって、満足度の高いレースとなった。レース当日は予測不可能な天候に見舞われ、WorldSBKとWorldSSPの両カテゴリーでタイヤの選択が分かれ、勝利のためのレース戦略が決まることになった。
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ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝レース2では、スコット・レディング(ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)が、スリックタイヤを選択したことで、今季初優勝を達成。表彰台に上がったのは、カワサキのジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)と、3年連続で表彰台を獲得したアレックス・ロウズ(Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)の2人だった。BMWにとっても、レース2でトム・サイクスとマイケル・ファン・デル・マーク(BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)の両ファクトリーライダーがトップ5に入ったほか、ドイツ人ライダーのジョナサン・レイ(Bonovo MGM Racing / BMW M 1000 RR)が8位に入賞するなど、非常にポジティブな週末となっている。

同じくインターミディエイトタイヤを使用したスーパーポール・レースでは、ジョナサン・レイがチームメイトのロウズとギャレット・ガーロフ(GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)を抑えて優勝。ワールドSSPクラスでは、スティーブン・オデンダール(Evan Bros. WorldSSP Team / Yamaha YZF R6)が今季2勝目を挙げ、チャンピオンシップで最も多くのポイントを獲得してトップに立っている。

スーパーポール・レースでは、グリッド上のほとんどのライダーがレインタイヤ(オプションR)を選択したが、トップ4人のジョナサン・レイ、アレックス・ロウズ、ギャレット・ガーロフ、チャズ・デイビスをを含む一部のライダーはインターミディエイトタイヤ(オプションI)を選択し、マイケル・ファン・デル・マークはスリックを選択。レース2では、ほとんどのライダーがフロント、リアともにインターミディエイトタイヤ(オプションI)を使用した。

一部のライダーはウェットソリューション(オプションR)を選択し、スコット・レディング、ジョナス・フォルガー、マイケル・ルーベン・リナルディはスリックタイヤを選択している。WorldSSPのレース2では、多くのライダーがリアとフロントの両方にウェットソリューション(オプションR)を選択したが、他のライダーはインターミディエイトタイヤ(オプションI)を選択している。

WorldSBKスーパーポールレース

ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝

インターミディエイトタイヤとレインタイヤの選択で混乱したスターティンググリッドの後、ポールポジションのジョナサン・レイ(カワサキ・レーシング・チーム・ワールドSBK/カワサキZX-10RR)が、チームメイトのアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシング・チーム・ワールドSBK/カワサキZX-10RR)を引き離してレースをリード。

その後方では、ドゥカティのチャズ・デイビス(Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)と、ヤマハのギャレット・ガーロフ(GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)が3位争いを展開。上位4名はインターミディエイトタイヤを装着してレースに臨み、レインタイヤを装着したのは5位のスコット・レディング(ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)だった。

レース中、マイケル・ファン・デル・マーク(BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)は、15番グリッドからスタートデイビスに次ぐ5位まで順位を上げた。しかし、マイケル・ファン・デル・マークのパフォーマンスは表彰台に上るには十分ではなく、10周のスプリントレースを終えた時点で、ジョナサン・レイがアレックス・ロウズとギャレット・ガーロフを抑えて優勝した。

WorldSBKスーパーポールレース結果

J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
A. Lowes (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
G. Gerloff (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
C. Davies (Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)
M. van der Mark (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
T. Razgatlioglu (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
Á. Bautista (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
S. Redding (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
K. Nozane (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
L. Haslam (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
M. Rinaldi (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
A. Locatelli (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
J. Folger (Bonovo MGM Racing / BMW M 1000 RR)
T. Rabat (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
I. Viñales (ORELAC Racing VERDNATURA / Kawasaki ZX-10RR)
E. Laverty (RC Squadra Corse / BMW M 1000 RR)
A. Bassani (Motocorsa Racing / Ducati Panigale V4 R)
L. Mercado (MIE Racing HONDA Team / Honda CBR1000 RR-R)
C. Ponsson (Alstare Yamaha / Yamaha YZF R1)
L. Cresson (TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
RT. T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
RT. L. Mahias (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
RT. S. Cavalieri (TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)

WorldSBKレース2

ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝
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レース2では、ジョナサン・レイ(Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)が、チームメイトのアレックス・ロウズ(Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)やヤマハのギャレット・ガーロフ(GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)を従えて、再びストレートでトップに立つ。

ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝3周目にジョナサン・レイを強引にオーバーテイクしようとしたギャレット・ガーロフはレイと接触。2人とも順位を落としてしまった。この結果、ラズガトリオグルがレースをリードし、BMWのマイケル・ファン・デル・マークが続いたが、数周のうちにスコット・レディング(ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)にこれを抜く。

レディングはスリックタイヤ(フロントSC1、リアSC0)を履いて好ペースを維持し、後続を引き離していった。その間、レイも失ったポジションを回復し、最後は2位争いを展開。最終的にはスコット・レディングがそのまま優勝している。

WorldSBKレース2結果

S. Redding (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
A. Lowes (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
M. van der Mark (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
T. Razgatlioglu (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
G. Gerloff (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
J. Folger (Bonovo MGM Racing / BMW M 1000 RR)
A. Locatelli (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
L. Mahias (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
Á. Bautista (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
K. Nozane (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
I. Viñales (ORELAC Racing VERDNATURA / Kawasaki ZX-10RR)
A. Bassani (Motocorsa Racing / Ducati Panigale V4 R)
C. Ponsson (Alstare Yamaha / Yamaha YZF R1)
M. Rinaldi (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
E. Laverty (RC Squadra Corse / BMW M 1000 RR)
L. Mercado (MIE Racing HONDA Team / Honda CBR1000 RR-R)
C. Davies (Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)
L. Cresson (TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
S. Cavalieri (TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
RT. L. Haslam (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
RT. T. Rabat (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)

WorldSSPレース2

ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝

クリストファー・バーグマン(Wójcik Racing Team / Yamaha YZF R6)がレース序盤をリードし、アルコバ(Yamaha MS Racing / Yamaha YZF R6)、スティーブン・オデンダール(Evan Bros. WorldSSP Yamaha Team / Yamaha YZF R6)、ジュール・クルーゼル (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)が後を追う。ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝インターミディエイトタイヤを選択したクルーゼルは、3周目には2位に上がり、オデンダールと表彰台の頂点を目指して戦った。その後ろには、14周目にベストタイムを出したラファエレ・デ・ローザ(Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-6R)がいて、2分01秒310を記録。その後、オデンダールがトップに立ちトップでゴールしている。

WorldSSPレース2結果

S. Odendaal (Evan Bros. WorldSSP Team / Yamaha YZF R6)
R. De Rosa (Orelac Racing Verdnatura / Kawasaki ZX-6R)
J. Cluzel (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
H. Soomer (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
D. Aegerter (Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R6)
C. Bergman (Wójcik Racing Team / Yamaha YZF R6)
M. Alcoba (Yamaha MS Racing / Yamaha YZF R6)
V. Takala (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
R. Krummenacher (EAB Racing Team / Yamaha YZF R6)
H. Pratama (Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R6)
M. Gonzalez (Yamaha ParkinGo Team / Yamaha YZF R6)
K. Manfredi (Altogo Racing Team / Yamaha YZF R6)
M. Herrera (Biblion Iberica Yamaha Motoxracing / Yamaha YZF R6)
C. Oncu (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
P. Szkopek (Yamaha MS Racing / Yamaha YZF R6)
S. Frossard (Moto Team Jura Vitesse / Yamaha YZF R6)
D. Fuligni (VFT Racing / Yamaha YZF R6)
F. Caricasulo (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
L. Taccini (Orelac Racing Verdnatura / Kawasaki ZX-6R)
S. Kawasaki (Motozoo Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
M. Fabrizio (Motozoo Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
RT. P. Oettl (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
RT. L. Bernardi (CM Racing / Yamaha YZF R6)
RT. L. Montella (Chiodo Moto Racing / Yamaha YZF R6)
RT. D. Pizzoli (VFT Racing / Yamaha YZF R6)

WorldSSP300レース2

ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝

トム・ブース=アモス(Fusport – RT Motorsports by SKM – Kawasaki / Kawasaki Ninja 400)が優勝、ウナイ・オラドレ(Yamaha MS Racing / Yamaha YZF-R3)、カワサキのアドリアン・ウエルタス(MTM Kawasaki / Kawasaki Ninja 400)が続いた。ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝

スーパーポールレース、WorldSBKレース2、WorldSSPレース2におけるピレリのソリューション

ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝

スーパーポールレースでは、グリッドについた16人のライダーがレインタイヤ(オプションR)を選択し、ジョナサン・レイ、アレックス・ロウズ、チャズ・デイビス、ギャレット・ガーロフ、ルーカス・マヒアス、野左根航汰はインターミディエイトタイヤ(オプションI)を選択。その中でマイケル・ファン・デル・マークは、フロントにスタンダード・ソフトのSC1(オプションB)、リアにスタンダード・スーパーソフトのSCX(オプションA)のスリックタイヤを装着してグリッドからスタートした。

ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝一方、WorldSBKのレース2では、ほとんどのライダーがフロント、リアともにインターミディエイトタイヤ(オプションI)を使用した。カバリエリ(TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)とクレッソン(TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)はレインタイヤ(オプションR)を選択したが、デイビス(Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)とラバティー(RC Squadra Corse / BMW M 1000 RR)はフロントにレインタイヤ、リアにインターミディエイトを選択した。一方、スコット・レディング、ジョナス・フォルガー、マイケル・ルーベン・リナルディは、スリックタイヤに賭けた。

ピレリ(Pirelli)アラゴン戦レビュー レース2でレディングがスリックタイヤで優勝
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WorldSSPレース2では、フロント・リアともにレインタイヤ(R)を選択したライダーが14名、インターミディエイトタイヤ(I)を選択したライダーは優勝したオデンダールを含めて数名いた。一方、フロントにインターミディエイトタイヤ(オプションI)、リアにスリックタイヤのSC1(オプションB)を選択したミシェル・ファブリツィオは、この流れに逆らった。

ティソ・スーパーポールレースのデータ

・PIRELLI BEST LAP AWARD:マイケル・ファン・デル・マーク(BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 100 RR)10周目に1’56.261を記録
・最も使用されたフロントソリューション :レインソリューション(23人中16人が使用)
・最も使用されたリアソリューション:レインソリューション(23人中16人が使用)
・スーパーバイククラスのソリューション(ドライ、インターミディエイト、ウェット)の数:フロント6本、リア6本
・スーパーバイククラスの各ライダーが使用できるタイヤの数:73本(うちフロント38本、リア35本
・気温は 12° C
・アスファルトの温度 16° C

WorldSBKレース2のデータ

・PIRELLI BEST LAP AWARD受賞者:スコット・レディング(ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)8周目 1’53.006
・最も多く使用されたフロントソリューション:インターミディエイトソリューション(23人中、17人が使用)
・最も多く使用したリアのソリューション:インターミディエイトソリューション(23人中18人が使用)
・スーパーバイククラスのソリューション(ドライ、インターミディエイト、ウェット)の数:フロント6本、リア6本
・スーパーバイククラスの各ライダーが使用できるタイヤの数:73本(うちフロント38本、リア35本
・気温は 12° C
・アスファルト温度:20°C

WorldSSPレース2のピレリのデータ

・ピレリベストラップ賞受賞者:ジュール・クルーゼル(GMT94ヤマハ/ヤマハYZF R6)8周目 2’04.368
・最も使用されたフロントソリューション:レインソリューション(25人中14人のライダーが使用)
・最も使用されたリアソリューション:RAINソリューション(25人中13人が使用)
・スーパースポーツクラスのソリューション(ドライ、インターミディエイト、ウェット)の数:フロント4本、リア4本
・スーパースポーツクラスの各ライダーが使用できるタイヤの数:フロント24本、リア26本の計50本
・空気の温度 12° C
・アスファルトの温度 16° C

(Source: Pirelli)

(Photo courtesy of Pirelli)