ミシュラン、アラゴンの温度差への対応準備整う

イギリス・グランプリ後、週末の休暇を過ごしたミシュランとMotoGPライダーたちは、スペインのテルエルに向かい、モーターランド・アラゴンで開催される2021年世界選手権第13戦、アラゴン・グランプリに臨みます。

ミシュラン MotoGP2021 アラゴンGPプレビュー[adchord]このサーキットは全長5,077m(3.15マイル)、反時計回りで10の左コーナーと7つの右コーナー、そして968m(0.601マイル)のストレートを備える複雑で興味深いレイアウトを見せています。ヘアピンから超高速ターンまで様々なコーナーが混在しているため、MICHELIN Power Slickのフロントタイヤはその要件に対応できるよう設計されています。

一方、リアは俊敏に反応し、そして一貫したラップタイムを刻めるよう高速安定性をもたらし、パワーを効果的に路面に伝えるべく開発されています。アラゴン自治州に属するテルエルは、日中の気温の変化が大きく、厳しい気候で知られています。モーターランド・アラゴンは、午前中は気温がかなり低くなる可能性があるため、温度変化に対応するタイヤレンジが不可欠となります。

MICHELIN Power Slickは、これらすべての要件を満たすように準備されています。ソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドのフロントタイヤは左右対称設計ですが、リアタイヤはミディアムを除きソフトとハードを左右非対称設計にして、そのコーナー数の多さやそれに起因するストレスに対処すべく、左側のショルダー部分をよりハードにしています。また、サーキットが内陸部に位置しているため、雨が降る可能性は常にあります。

その場合には前後ともソフトおよびミディアムコンパウンドのMICHELIN Power Rainが供給されます。フロントは左右対称設計で、リアは左側をよりハードにした左右非対称設計となっています。

ミシュランモータースポーツ2輪マネージャー ピエロ・タラマッソ

「昨年のアラゴンでは金曜日の朝に路面温度が10°Cを下回ったため、一部のセッション開始が遅れました。今回はレースの開催時期が少し早いので、コンディションが良くなることを願っています」
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「サーキットには低速のタイトなカーブから高速ターンまで様々なコーナーが混在し、それに加え速度がかなり上がる2本のストレートが組み合わされているので私たちのタイヤ設計者にとってはかなりチャレンジングなレイアウトとなっています。こうした要件がラップごとに重なりタイヤには甚大なストレスがかかりますが、私たちはこれまで通りのハイレベルなパフォーマンスをすべてのライダーとチームに確実に提供する必要があります」

MotoGPライダーは、9月10日金曜日、フリープラクティスセッション1および2から走行を開始します。土曜日のFP3とFP4と続き、その後に公式予選1および2が予定されています。そしてライダーたちは、9月12日日曜日、現地時間14時00分、日本時間21時00分に23周のレースに向けてグリッドにつきます。」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)