マレーシアGPに向け全力を尽くす
モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームは、タイのブリーラムからマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットへと移動し、MotoGP世界選手権第19戦マレーシアGPに挑む。残すところあと2戦の今、ヤマハの両ライダーは厳しい戦いに臨む覚悟を固めている。
タイGPでの不運にもかかわらず、ファビオ・クアルタラロはチャンピオンシップ順位13位を維持しており、今週末も攻撃的な姿勢を貫く意向だ。これまで6回セパンでのレース経験があり(Moto3クラスで2016年、Moto2で2017年と2018年、MotoGPで2019年、2022年、2023年)、レースで7位以下の順位で終わったことがない。2016年には4位、2018年と2023年には5位と、表彰台に迫る成績を収めており、2022年には手の負傷を抱えながらも3位に入賞した経験がある。
一方、アレックス・リンスもタイGPでレース終盤にリタイアを強いられたが、M1に再び跨りリベンジを果たすべく意気込んでいる。選手権順位19位のリンスは、セパンが得意なコースであるためマレーシアGPに期待を寄せる。Moto3クラスでは2013年に2位、2014年に3位、そしてプレミアクラスでは2018年に2位と安定した成績を誇る。
ファビオ・クアルタラロ
「マレーシアに到着し、最後の東アジアレースに挑む準備が整いました。シーズン初めにここでテストした際は苦戦しましたが、それ以来多くの変更を加えてきました。バイクはまったく違うものになったと感じていますので、良い結果が出せることを期待しています」
アレックス・リンス
「タイGPでは新しいセットアップを試しました。土曜日と日曜日で大きな変更を行いましたが、日曜日が雨だったため、このセットアップをウェットコンディションでしか試せませんでした。今週末のセパンではこの設定を引き続き使用し、ドライでのセッションがあれば良いデータを集められると思います。そこからどこを改善できるか見ていきます」