アレックス・マルケス、序盤からの積極策で完勝
アレックス・マルケスは、前日の反省を活かして序盤からアグレッシブに前へ出る明確な戦略でマレーシアGPに臨んだ。アコスタとバニャイアをかわしてからは自分のリズムで安定した走行を続け、タイヤの摩耗を巧みにコントロール。まるでレースシミュレーションのように単独で周回を重ね、完璧な形で勝利を手にした。チームの準備も万全で、シーズンを通しての成長と成果を象徴する一戦となった。兄のマルクにランキング1位を譲った今季、ランキング2位と独立チーム最上位の座を確保したことで、自らの価値をしっかりと証明した。

前日の失敗を糧にしたレース戦略
「今日は明確な戦略で序盤に前にアグレッシブに出ていこうと思っていました。昨日はペッコに序盤にアタックしなかった事で後半に苦戦してしまいました。今日はそういった意味で良い戦略だったんですが、ペドロのスタートの良さは計算外でした。ペッコとアコスタを抜いた後は自分のリズムで走行をすることが出来ました。リアタイヤもしっかりとコントロールできたので終盤にも十分タイヤライフがありました。非常に嬉しい展開でしたね。昨日チャンピオンシップ2位を確保して、今日優勝しようと思っていたので完璧にプラン通りでしたね。」
タイヤマネジメントと冷静な走行
「今日は自分の強みがあるコーナーもわかっていましたが、タイヤをかなり摩耗する形になるので多用は出来ませんでした。いずれにしても今日はタイヤをしっかりとコントロールすることができましたし、まるでレースシミュレーションのように1人で周回を重ねるような走りができました。」
想定外だった路面状況とチームの対応力
「2月のテストと比較すると路面コンディションはかなり大きく異なっていました。路面のダメージは大きいですし、もっと状況は楽だと思っていました。楽観していたせいか金曜に転倒してしまいましたしね。今日はチームが完璧なレースを用意してくれました。」
シーズン後半の成果と今後への意欲
「今年はランキング1位を兄に譲る形になりましたから、トップ独立チームを獲得出来たので嬉しいですね。残りは2戦ありますが、最後にヨーロッパ、スペインのファンの前で走行できるのが楽しみです。」
残り2戦に向けた展望
「ポルトガルはフィーリングが悪くありませんが、昨年は苦戦しました。全く異なるトラックですし今までとは走行していた時期も異なります。まずはベストを尽くして最後の2戦でトップ走行をしたいですね。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。